北野神社
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Archive for 2月 13th, 2011

数え年

2011年 2月 13日

朝の日供祭の時、東の空を見ましたら、日の出を待つ太陽の光で赤くなっていました。

なにか幻想的な雰囲気に写真を撮りましたが、中々うまく撮れないものです。 

           

さて、今日は大安吉日の日曜日です。お参りの方が多くいらっしゃいました。

当社では事前に電話予約いただいた皆様からは、お名前誕生日等の必要事項を事前

にお伺いし、お札にお名前を書いたりする準備を事前に済ませ、なるべくお待たせするこ

となく、ご祈祷をご奉仕するようにしています。

今日もご予約いただいた安産祈願の方がお出でになり、こちらで控えた申込書の確認

を頂いたのですが、ご自分の年齢を見てビックリされていたようでした。 そうです、神社

では数え年を常用します。生まれた時点で1歳、以後元日を迎えると1歳加算されま

す。極端な話、大晦日に生まれたら1歳、翌日元日で2歳になるということですね。  

数え年を知るには、その年の誕生日前なら満年齢に2歳足す、誕生日後なら1歳足すと

求められます。

今日のお若い女性は、いきなり2歳も加算されてビックリしたのでしょう。もちろん説明

し、納得していただきましたが、20代、30代、40代と、代の区切り近くの方は特に敏

感のようです。実際私なども満38歳ですが、数えだと40歳、40台へ突入です。なかな

か悲しいものがあります・・・。

そういえば、以前参議院議員の有村治子先生のお話を聞きました。ご自身は政治家で

あり、主婦であり、小さいお子さんを持つ母親でもあります。その経験から、命の重みや

家族の絆、その基礎にある国の大切さを唱えていらっしゃいます。今や随分と認知され

たマタニティーマークの実現に大きな功績を残されました。 その有村先生が講演で、ご

自身が妊娠中、十月十日間のあいだ、一日一日成長してゆく生命を確かに感じ取れ

た。母であることを実感した、というような事を述べられました。その上で、お腹の中にい

る生命も歳として数え、生まれて1歳になる。数え年とは実に生命を大切にしたものの

考え方ということを述べられました。

神道人として、実に有村先生に共感するものがあります。

明治35年、満年齢を用いる法律が施行されました。それでも数え年が一般的に常用さ

れていたので、改めて昭和25年に満年齢を用いる旨の法律が施行され現在に至って

います。今は通常の生活で数え年を意識する人は殆どいないでしょう。

でも、先人たちは生命のリズムを数え年で現してきました。そして厄年などの生命にお

ける重要な節目節目を導き出し、それを慎みながら生活してきたわけです。

数え方は変わっても、生命そのものは昔から何も変わっていません。 厄祓いをされる

方は多くいらっしゃいますが、厄年を恙無く過ごすには、先ずは年齢を意識することから

だと思います。 神社へのお参りもその切欠になるでしょう。たまには普段の生活の中

で数え年を意識してみるのも良いと思いますよ。