最近尖閣列島に香港の活動家たちが上陸したり、韓国大統領が不法占拠している竹島に上陸したりと

領土問題が加熱しています。国家間の領土問題は、誤解を恐れず申せば、強行姿勢が物をいう世界で、

さらに国によって「正義」という概念も違うわけで、比較的、古来からの領土を守ろう、返還を要求しようと

する「正義」もつ日本に対し、国益の為なら、国の繁栄の為なら他国から領土を奪おうとするのも「正義」

だったりするのだろうと思います。ですから小競り合いの種は世界中あちらこちらに在って、小競り合い

から大きな争いにならないよう、それらを解決してゆく外交というのはとても重要なことだと思います。

その上で領土領海の問題は国防の基本、国家の礎、どんな小さな小島でさえもおざなりには決してして

はならない事柄です。尖閣における東京都の購入案や国会議員の皆さんをはじめとする方々の洋上慰霊

祭などは、国防の観点からすれば実に適した事であり、願わくば政府できちんと対応して頂きたいものです。

さて、一方で竹島。竹島は昭和29年より50年以上にわたり、韓国が武力占拠して以来の日韓の領土紛争

です。昨今韓国大統領が歴史上初めて上陸するなど、更なる強硬姿勢が見えます。政権末期の李明博大

統領はさらに天皇陛下の御事にまで言及し、さすがに日本人の逆鱗に触れたのか、日本の世論も最近無い

ような断固とした姿勢を見せ、それを受けた形か竹島問題の国際司法裁判所提訴の文字が今日の新聞一

面に載っていました。

ところで竹島とそれに関する領土問題で、どれほどの日本人がそれを認識しているのでしょうか?韓国では

民族の尊厳、極論を言えば民族統合の象徴の如く扱われ、小学校から教育されているようです。

戦後処理の過程、サンフランシスコ講和条約に竹島の帰属は日本にあったわけですが、それが発効される

直前に当時の李承晩大統領が、公海上に一方的に李承晩ラインを宣言し、その2年後よりの武力占拠が強

行され現在に及んでいます。客観的事実と歴史認識が争点になろうかと思われますが、その火種は1600年

代、現韓国領の鬱陵島(当時、日本で言う竹島)の帰属めぐっての、幕府側と朝鮮王朝、そして安龍福(アン

ヨンボク)という人物が関わってのやり取りから始まったようです。

以前、拓殖大学教授の下條正男先生の竹島問題に関する講義を拝聴する機会があり、大変勉強になったので、

後日著書「竹島は日韓どちらのものか」を購入し読んでみました。日韓の歴史資料を詳細に分析しており、竹島

問題の本質と課題を認識する上でとても勉強になりました。解釈は人それぞれでしょうが、今日本は領土問題、

紛争を抱えているという事を認識する上でも是非購読される事をお勧めいたします。

声を挙げないのが得策とされつつある、今の日本の外交。当日記も殊にこう言ったデリケートな面については

主観を述べずにおりました。陛下の御事を持ち出され、私も日本政府と同じように事なかれ主義の中に在ったの

かと反省しきり。声を挙げる時は声を挙げるべきなのでしょう。

彼の国とは隣国として、未来に向け協調を図ってゆかなければならない大切なパートナー。問題や紛争が在る

ならば、お互い真摯な姿勢でそれらと向き合い、和解に導いてゆけるなら本当に幸せなことです。