先日、塩釜市鎮座の志波彦神社鹽竃神社より記念品が送られてきました。以前日記でご紹介

いたしましたが、鹽竃神社では20年に一度の式年祭を行っており、御神体を仮殿にお移しし、

社殿等の修繕箇所の修理や、御神宝等を新しくして、ご神威も新たに、その発揚を祈し行われ

ています。昨年6月には別宮の仮殿遷座祭、11月には私もご奉仕させていただきましたが、別

宮本殿遷座祭並びに左宮右宮仮殿遷座祭、そして本年6月左宮右宮の本殿遷座祭が無事斎行

され、畏きあたりからの奉幣にあずかり、奉幣祭も無事斎行されたとのことです。

三柱の神様が、無事もとの殿にお鎮まりになったとのこと。お喜び申し上げます。

いただいた記念品を開けてみると、何やら字が書かれた掛札のよう。解説書が付されて来たので

読んでみますと、その字は「先神事」(まずしんじ)と書かれているそうです。

84代順徳天皇(鎌倉時代)が「禁秘御抄」の中で示された「およそ禁中の作法は神事を先にし他

事を後にす」全ての宮中の作法は神事を第一で、その他の事は神事の後と、皇室の敬神の念を

明らかにされました。

「先神事」の書はそういった日本人の敬神の在り方を書した物と思われますが、さらに解説書を読

みますと、「この掛札は鹽竃神社に奉納された、菅原道真公の子孫、菅原長言子爵(元貴族院議

員・大正天皇侍従職・写真家清岡純子の父)揮毫の掛け軸をもとに奉製されたもの」との事。

当神社ご祭神の御子孫に縁あるもの。大変良い物を授与いただきました。有難く飾らせていただき

ます。