120年前の明日、10月30日、明治天皇が国民に向け発せられた勅語あります。
「教育二関スル勅語」いわゆる教育勅語です。発せられた当時、明治という時代は、
西洋の物や、考え方が日本に急激に入ってきて、道徳観や価値観に多くの混乱が
生じていた時代でした。そうした状況に、日本の歴史や文化を踏まえたうえで、特定
の宗教や思想に偏らない教育の指針が必要という事で、明治天皇のお考えの下、
多くの人が知恵を寄せ合って作成されたのが教育勅語です。
戦前までは教育全般の規範とされ丁重に扱われておりました。
教育勅語に記される12の徳目は
1.親や祖先を敬いましょう
2.兄弟・姉妹は仲良くしましょう
3.夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
4.友だちはお互いに信じあいましょう
5.自分の言動をつつしみましょう
6.全ての人に愛の手をさしのべましょう
7.勉学に励み職業を身につけましょう
8.知識を養い才能を伸ばしましょう
9.人格の向上につとめましょう
10.広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
11.法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
12.正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
どうでしょう?実に当たり前のことだとは思いませんか?この教育勅語が進駐軍に
よる戦後処理の過程の中で排除され、さらに負のイメージを植えつけられ、現在に
及んでいます。教育勅語イコール軍国主義に連鎖させる方も多いのではないかと思います。
さて、現代社会を振り返ってみましょう。今の日本が抱える様々な諸問題。その問題
の多くの要因が、教育によるものだと、大部分の国民はもう気付いているのではない
でしょうか。そして、その解決策もまた、教育にあることも気付いているのではないでしょうか。
教育は国家百年の計といわれますが、当たり前の事が当たり前に教育されない今、
まさに「教育勅語」を見直すべき時ではないでしょうか?
失いつつある日本人の「精神」がそこにあります。

教育勅語の原文です。ご参考までに。