北野神社
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Archive for 11月, 2010

お手伝いに行ってきました

2010年 11月 28日

昨日11月27日のことになりますが、宮城県塩釜市に鎮座する陸奥国一ノ宮、志波彦

神社・鹽竈神社(鍵 三夫宮司)のお祭りのお手伝いに菅原(章)権禰宜が行って参りま

した。

お祭りというのは、鹽竈神社で20年に一度、式年遷宮と称して行われる一連のお祭り

で、神様をお移しし、社殿を修築するといったものです。

今回は鹽竈神社別宮の神様を、仮の御殿から本来の御殿にお戻しする、本殿遷座祭。

そして鹽竈神社左宮右宮二座の神様を本来の御殿から、仮の御殿にお移しする、仮殿

遷座祭が行われました。  今回は三殿の神様がお移りになるので多くの神職が必要

でした。鹽竈神社には神職を養成する学校がありますので、その学校を卒業された神職

さんや、鹽竈神社の旧職員など、縁のある神職さん方が65人も集まりました。私は鹽

竈神社の出身ではないですが、当社宮司が鹽竈神社神職養成所の卒業生なので、代

理のご奉仕でした。鹽竈神社の神職に加え、我々助勤神職で90名程になる祭儀は圧

巻の一言でした。夜8時から行われた祭儀は、人数は多くとも、一寸の乱れも無く進めら

れ、浄暗の中、白い絹に囲われた三座の神様が無事お移りになりました。

                                        

神様が鎮まる「鎮座祭」や今回のお移りになる「遷座祭」は、内容的にそう滅多にあるも

のではありません。私も16年神主をやっていて初めての経験です。とても良い経験をさ

せていただきました。ちなみに鹽竈神社式年遷宮はこれから、神様が仮の御殿にお移

りになった左宮、右宮を修理し、来年6月に左宮、右宮の本殿遷座祭を行い、その後奉

祝祭を経て終了との事です。    

私は盛大な直会の後、午前5時、つまり今朝帰社しました。うー眠い・・・。

                          

 土曜日とあって境内は賑わっていました。     楼門です。

                     

左宮、右宮です。準備は万端です。            こちらは別宮です。                 

                     

境内から見る塩竃市。絶景です。        社務所大玄関脇に掲げられた看板です

大麻頒布始祭

2010年 11月 27日

今日は大麻頒布始祭が当社社務所で行われました。当社で奉務する北野神社、羽黒神社、

紫神社の頒布お世話人様方、約110名にご参列いただき厳粛に斎行され、神宮大麻がお

世話人様方に託されました。これから寒さ厳しくなる折、本当にご苦労をおかけしますが、

よろしくご奉仕をお願いいたします。

当社の氏子の皆様には、このように大麻頒布お世話人様によって頒布されるご家庭と、

12月1日より始まるご神像、お幣束頒布で、神主が赴き、あわせ神宮大麻が頒布される

ご家庭。神社社務所で授与しておりますご神像、お幣束と一緒に神宮大麻を受けられるご

家庭と様々ですが、来年も神様をお祭りいただき、清清しく心豊かな新年をお迎え頂きたく

思います。

                      

えびす講

2010年 11月 25日

今日はえびす講です。もともとは陰暦10月20日ですが、当地方では月遅れで行っております。

恵比寿様は商売繁盛の神様、漁村では大漁の神様、農村では田の神やかまどの神と、大黒様

と並んでとても親しみのある神様かと思います。

当地方ではえびす講に、神棚にお祭りした恵比寿様にドンコ汁をお供えします。どんことは、正式

名、エゾイソアイナメという魚です。三陸の冬の味覚です。グロテスクな格好と、 黒くヌルヌルした

肌はどう見てもおいしそうには見えませんが、 淡白でトロッとした白身のおいしい魚です。特に冬

は脂がのり、大きな肝も美味です。ドンコ汁の他に味噌焼きにすることもあります。なぜドンコを供

えるかは分かりませんが、大きく開いた口が、がま口に見えることから、お金がたまるという縁起

担ぎとも言われます。とにかくバブル時代が遠い昔に思えるほど、長い長い不景気が続いています。

恵比寿様のご利益がありますよう祈るのみです。私もドンコ汁を食べてご利益にあずかりましょう。

                         

   神棚の恵比寿様です         お供えのどんこ汁です。お供えした後はご馳走になります

古民家の見事な復活

2010年 11月 24日

今日は神楽仲間で、先輩神主である気仙沼市大島、大島神社K宮司さんのご自宅に米倉禰宜と共に支部

の神主さん方7名で行って来ました。

K宮司のご自宅は120年前に建てられた古民家です。それをK宮司は4年の歳月を掛け、古く良き所を残し、

さらに現代の生活にマッチさせ、快適な生活を送れるように変更を加え見事復活させました。

120年前の建物とはいえ、もともと贅を尽くした建物で、いまだ重厚なたたずまいを見せています。部屋から

綺麗なお庭や海が眼下に広がる風景を見てマッタリしていると、自分が日本人であることを強く感じます。

この柱や梁は長い年月、どんな人間の営みを見てきたのだろうと思うと、感慨深いものがあります。

 今、古民家のリフォームが話題だそう。なるほどと思いました。

                

神棚です。現代住宅には見られないおもみがあります。 リフォームされた玄関です。まるで高級旅館のよう。

                

和洋折衷にリフォームされた居間です。鋳物の薪    太く長い梁です。これが120年、この家を支えてきました

ストーブがいい味出しています

今日は新嘗祭

2010年 11月 23日

今日は新嘗祭です。新嘗祭は五穀の恵みを大いなる自然、そして神々に感謝するお祭りです。全国の神社で行わ

れています。

新嘗祭は、昭和23年に勤労感謝の日という国民の祝日が制定され、取って代わるまで、農耕民族である日本に

おいて、その精神文化の根幹として国の重要なお祭りとされていました。

勤労感謝の日になった経緯は占領軍の戦後処理の一環と言われていますが、その趣旨は「勤労を尊び、生産を祝

い、国民互いに感謝しあう」という事のようです。

生産を祝うという点では、新嘗祭も勤労感謝の日も意義は変わらないと思うのですが、勤労感謝の日は全てが人間

主体の考え方になっています。古来から日本人が行ってきた自然や神々などに対する畏敬の念は薄れてしまってい

ます。確かに勤労に励むことは豊かな国民生活を営むためには重要なことですが、それだけでは真に豊かな生活と

は言えないと思うのです。大自然の中で、その一部として存在する人間を意識して、大自然、時にそれをカミと称し

ながら、畏敬の念をもって生活し、精神的な豊かさを得ることが出来るならば、真に豊かな生活を送れるのではない

かと思うのです。

今ではあまり知られなくなった新嘗祭。神様に新穀を捧げ、そんな事を思う一日でした。

                    

奉務神社、羽黒神社でも新嘗祭が行われました。       北野神社境内にある稲荷神社です。五穀豊穣の神様     

農家を営む氏子の方々から沢山の新穀を奉納い        を祀るお稲荷さんにも新穀が供えられました。

ただきました。