神様のおつきあい
2010年 11月 5日
今日は気仙沼市上羽田に鎮座する羽田神社(尾形公夫宮司)のお祭りです。でも上の写真は
羽田神社の参道ではありません。当社、北野神社の参道です。ん?と思う方もいらっしゃるか
と思いますが、今日だけは当社の参道が羽田神社の参道になります。羽田神社(はたじんじゃ)
は旧暦9月29日が例祭で、神幸祭が行われます。そして以前当社の境内には、羽田神社の
お仮宮という建物がありました。羽田神社は山間に鎮座するお社で、街からは少し時間がかかります。
車の無い時代ではそれこそ大変な参詣だったでしょう。ですから年に一度羽田大神が街に下
りてきて、暫しお仮宮に坐し、普段遠くて参詣に行けない街の方々の拝礼を受けていたのではな
いかと思います。
昔は講中も存在し、多くの講員を有しました。当社の宮司も羽田神社より助勤神職の依頼を受け、
その上でお仮宮の準備と守護を命じられ、装束をつけて奉迎したそうです。
今はお仮宮という建物は無くなりましたが、その伝統は今も生きており、神様には仮説テントで
お休みいただいています。そして、ちょうど当社に着く頃はお昼時間という事で、供奉している方々の
昼食休憩となっています。
羽田神社のご神幸は朝早くから夜まで行われますが、神様も人も、当社で鋭気を養って、午後も
頑張っていただきたいものです。
今日は参道と境内を羽田の神様にお貸しする、さしづめ「神様のおつきあい」と言ったところでしょうか。