11月の奉製作業
2010年 11月 8日
11月は御幣束の奉製作業をしております。当社や当地方の一部の神社さんでは御幣(オヌサ)
と称しています。本来は神様に捧げ奉るものでしたが、しだいに神様の依り代や装飾、祓いの具
としても用いられるようになりました。当地方の各家庭では、お正月の神迎え、神まつりにあたり、
木の台に挟み、3本から7本位と奇数で奉られることが多く、捧げ物としての意味合いが強いと思
われます。
御幣をはじめ、きりこの類の奉製作業は、5月頃から開始されますが、最初は切り方や刻み方がメ
インで、折り方を早くからはじめると、折が強く付いてしまうので、この時期に最終奉製に入ります。
当社では数にして約1万を奉製しますから、朝から夜まで掛けて行っています。加えて神宮大麻や
御神像の頒布準備、その他の「きりこ」の奉製などもあり、今月はなかなか大変な作業です。でも
これも氏子の皆様に例年と同じように神まつりを行っていただき、平穏で安らかな新年を迎え、神様
の恩恵を拝した豊かな一年を送っていただく為と思えば頑張らなくてはなりません。
ところで最近御幣のような物が、ホームセンターで販売されているのを見かけますが、上に申し上げ
た意義からすれば、そのような物はお勧め出来る物ではありません。当社では毎朝祓いをうけた神
主が一つ一つ心をこめて奉製し、更にお祓い、祈願を行った上で氏子皆様にお頒ちしております。
それは何処の神社さんでも同様です。
何をホームセンターなどの歳の市で求め、何を神社で受ければ良いか?判断に迷われることと思い
ます。その際は遠慮なく神社にお尋ねいただけたらと思います。
(直)権禰宜の奉製作業です 我が家の神棚です。奥に御幣が立っています。