北野神社
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Archive for 1月, 2011

今日は大寒です

2011年 1月 20日

今日は二十四節気の大寒です。小寒から立春までが寒の内ということで、大寒はちょうどその

真ん中にあたり、大寒から節分までが一年の内で一番寒いとされます。実際各地の最低気温

も、この頃記録されると思います。

さて、昨日19日には、宮城県の若手神職の会である、宮城県神道青年協議会の研修会が塩竃

市の志波彦神社塩竃神社でありました。研修では大祭などの時に着る袍という装束がありますが、

着せられる方を、お方と言い、着せる人を衣紋者(前衣紋者、後衣紋者とわかれる)と言います。

着せる人、着されられる人と別れるのが本義ですが、実際は宮司さん一人しか居ない神社などを

含め、一人で着装すると言うことが多いです。今研修会では一人着装で美しく着る方法を学びまし

た。そして第2講では奈良県の石上神宮に伝わる「鎮魂行法」を学びました。本来は石上神宮の

門外不出の秘伝行法でしたが、近年、神主の資質向上と教養のため、折々の研修会等で、教え

いただける事になっています。今回も非常に有意義な研修でした。

今日は大寒という事で、菖蒲田浜海岸というところで、大寒禊が行われました。まさに大寒という

寒い朝でしたが、神主の行は、寒い暑い、冷たい、温かいではなく、身を清めることに全てがあり

ます。一年初めの禊で、身も心も清められ、清清しく一年を送れることでしょう。

          

お陰様で4ヶ月、未熟ながらも・・・

2011年 1月 18日

今日は午前中にご祈祷とお祓いが数件ありましたが、午後はこれといった予定も無く、

余裕がある日?と言ったら良いのでしょうか。昨夜の積雪の影響もあるのでしょう。

さて、思い省みれば、早いもので当社のHPを立ち上げ、ブログを書き始めて4ヶ月にな

りました。もっと早々にHPを立ち上げることも出来たのでしょうが、実は私、HPを利用し

ての神社活動に少々懐疑的なものがありました。精神社会で生きる我々神道人がIT技

術を利用すること、その事で、神社や神主はどの様に変わってゆくのだろうか?氏子崇

敬者さんはどの様に変わってゆくのだろうか?神社と人、その関係はどのように変わっ

て行くのだろうか?

IT技術は人間の社会生活を大きく変えてゆく、その事は容易に想像がつきました。ゆえ

に日本の社会構造の一部に神社があり、ことに精神的な面を支える事に於いて、その

支柱となっていると感じている私は、IT技術が神社と人に及ぼす利点と弊害が、自分の

中で理解できるまで、安易にそこに踏み込むべからず、とおもっていました。

ところが、昨年図らずも、宮城県神社庁のITやメディア広報を担当する身となってしま

い、担当者がHPも持たないというのは如何なものかと言うことになりまして、急遽HPを

立ち上げることになってしまいました。 でもいざブログを書き始めると結構楽しくて・・・。

私はカウンターもレスもつけていないので、誰かがこれを見ていると言う意識があまり有

りません。(実際いるのでしょうか?)それで、ついつい思ったことをプライベート日記のよ

うに書いてしまいます。 羽田神社 http://www.k-macs.ne.jp/~hata-jj/ 禰宜の

尾形知洋さんという方からは、「お前のブログはブログではない、長いだけの自己中の

たわ言だ。簡潔明瞭に写真を多く使え」とお叱りとご指導を頂いています。

それと宮城県白石市に鎮座する神明社さんhttp://s-shinmeisya.jp/ は、私が普段

興味深くHPを拝見している神社さんです。こちらの禰宜さんからは、普段から良くご指導

を頂いています。こちらでもブログを掲載されていますが、なるほど尾形さんの言われる

理由がわかります。見やすく、読みやすく、そして楽しい。

当社のHPはまだ4ヶ月です。これから色々勉強して行きたいと思います。  と言いな

がら、今日もクドク、長い・・・。これ私の癖かしら?

春、そして再生

2011年 1月 17日

今日は春祈祷の方々が大勢お参りにいらっしゃいました。当地方の春祈祷とは

一年の始まりに、家内安全と厄年を迎えた方々の厄祓いを行うものです。正月

行事が一段落終え、これからが春祈祷が多くなり、立春過ぎてからが春=一年

の始まりと言う考え方もあって、2月から春の彼岸頃まで行われます。

厄年は一般的には、19歳、25歳、33歳、42歳等々といった年齢がよく知られ

ていますが、当地方では男性の末尾の年齢が2と5、女性の末尾の年齢が3、7、

9がつく歳を厄年としてお祓いしています。(たぶんほかの神社さんでもそうだと思

います)頻繁に厄年が巡ってくる感じがあるかと思いますが、ご神前でお祓いを受

け、清清しい気持ちで、また厄と言うことで慎みながら一年を過ごすことは良いこと

だと思います。

どんなきれいなお宅でも、そのままにしていたら、知らず知らずに埃がたまってゆく

ものです。ですから皆さんお掃除をしてきれいなお家にしようとします。

人間の体や心も同じことです。知らず知らずに溜まってゆく物があります。それを

ケガレ(汚いという表現とはちょっと違うと思います)といいます。気が枯れる=ケガ

レととる考え方もあります。ですから定期的に体や心をお掃除してあげなければな

りません。それがお祓いです。日本人は特に、ケガレ→祓い→再生というメカニズ

ムが精神概念の根底に根付いているとされています。1300年続く伊勢神宮の式

年遷宮、平成25年に62回の遷宮を迎えますが、今の建築理論からすれば、20年

ごとに立て替えると言うのは理に適わないことでしょう。でもこれは太陽神を祭る伊

勢神宮を再生させ、新たな生命を受けるという、日本人が日本人である事、その在

り方を具現化したものであるとも思います。式年遷宮の奉賛が順調に推移している

模様です。理屈としてではなく、心で日本人は解っているのだなあと思うこの頃です。

話が長くなりましたが、皆さんも時折近くの神社さんでお祓いを受けられることをお勧

めします。すごく心と体が喜んでいることがわかると思いますよ。

   

春といえば、天神様の花、梅のつぼみが僅かながら膨らんできました。まだまだ

寒いですが、確実に季節は移ろいを見せています。こうして季節も草花も毎年

再生をしているのですね。

神様の定休日?

2011年 1月 16日

今日は正月16日、当地方では何でか知りませんが「地獄のふたが開く日」と言われ、

お寺参りをし、神社詣でや、神様事は行われません。年末年始から忙しかったので、神

様も一休みと言う意味合いもあるのでしょうか。

休みと言えば先日、ある場所で、年末年始は定休はあるのですか?大変ですねえ。と

いう言葉をいただきました。そういえばたまにですが、日曜は営業していますか?と言う

電話をもらうこともあります。いかにも現代的な質問だなあと思い、そんな時は、神社に

お休みはありませんよっ、と明るく答えることにしています。私たちは確かにご祈祷など

の依頼を受け、ご奉仕をしておりますが、第一前提としては、私たちは神様の日々のお

世話のご奉仕をさせていただいております。私たちが毎日食事をしたり、睡眠をとったり

して、それが止むことの無い日常のように、同様に神様にも毎日の日常があるわけで

す。ですから定休などあり得ない話なんです。先日のご質問されている方に他意はない

ようですが、今後時代が進むにつれて、単なるご祈祷屋さんのように見られないよう、う

つらないよう、 我々も身を引き締めて神明奉仕に当たらなければなりません。我々の

真摯にご奉仕するその姿を見ていただければ、自ずとその真意は伝わるはずですから。

因みに神様は止むことの無い日常がありますが、我々神主は、とくに大きな神社さんは

交代制でお休みをいただいています。でも我が家は累代の社家ですので、社務所とは

別に境内内に住まいはあるものの、365日、毎朝6時の日供祭や開門閉門をはじめ、

日中は社務所に居ります。社務所にいれば、電話を受けたり、接客したり、急な御祈祷

に応対したり、普通のサラリーマンの方のように、完全なる休みと言うのはまず無いと思

います。思い切って出かけてしまえば、休んだと言う感じはしますが、妻の(直)権禰宜

が自宅に於いても神社に於いても女性一人なので、家族で出かけると言うことも滅多に

ありません。そのかわり、病院に行ったり、買い物に行ったり、神社の状況を見て、時間

的な融通はきくと思います。米倉禰宜は当社の勤め人なので、お休みがありますが、米

倉禰宜も自宅は岩倉神社に奉仕する社家ですので、当社の奉仕が休みでも、結局我が

家と同じことでしょう。時折優雅な生活でいいね、と言うようなことを言われることがあり

ますが、もちろん神社に奉仕する仕事に誇りとやりがいは持っているものの、たまには

隣の芝生はなんとかで、忙しくても、ONとOFFがはっきり分かれている仕事が羨ましく

思う時もあります。

まあ、仕事は何でも大変と言うことで・・・今日は何か愚痴っぽくなっちゃいましたか?

失礼しました。

        

昨日はセンター試験でした。当社のご祭神、菅原道真公は学神としても良く知られてい

ます。右の写真は拝殿内に掲げてある彫刻で、牛にまたがった道真公が子供たちに字

を教えている様子です。天神様に奉仕していると、皆さんに合格して欲しいと願うもので

すが、試験ですから、合格の人もいれば不合格の人もいるのが実際です。でも人生は

長いです。合否は別に、その経験や努力が、長い人生の「学び」「糧」になってくれれば

と思います。

御神楽の初舞

2011年 1月 15日

今日は小正月です。当社では午前6時30分頃からどんと祭を行いました。市内の大規

模どんと祭が中止になったためか、いつもより五割り増し位のお焚きあげの量でしたが、

何とか午前中に終了することが出来ました。

さて、夕方からは米倉禰宜と共に気仙沼市唐桑町、御崎神社にて神楽を奉納しに行っ

て来ました。御崎神社では今日が本来の祭典日でありましたが、諸般の事情により、近

い休日に変更になりました。しかし、祭典時に本殿内にお供えした神饌をお下げし、祭

典終了を奉告する神事と、神楽奉納は今夜行っています。

御崎神社さんの神楽奉納は、新年の初舞であり、我々神楽を舞う神主にとっては、新年

初めてお会いする新年会の様相もあるかと思います。皆さん年末年始からの諸祭儀で、

若干御疲れ気味のようでしたが、それでも皆さんのにこやかなお顔を拝せて良かったと

思います。

御崎神社さんの御神楽は毎年極寒の中行われます。御崎神社のK禰宜さんには、毎年

ストーブを買って下さいと懇願しておりましたが、自然共生第一主義のK禰宜さんは、冬

は寒いものと、あまり取り合って貰えませんでした。でも今年は、娘さんのM権禰宜さん

が、皆さんの為にと、御父上を説得してくれた模様。大きなストーブが会場を暖めてくれ

ていました。M権禰宜さんのおかげで快適に御神楽を奉納することが出来ました。娘さ

んの言葉って結構効くものだなあと思いつつ、寒がりの私はとても嬉しかったです(笑)。

しかし冬は寒いもの、夏は暑いものと、自然を素直に感じようとする御父上のK禰宜さん

のように生きるのは、素晴らしい事だと思います。まだ私は修行が足りないですね・・・。

御崎神社さんのことを色々書いてしまいました。 御崎神社の皆さんは天神山日記のこ

とは知らないですが、もしバレたら怒られそうですね。ご勘弁を・・・。

      

平成23年の初舞台です。皆さん今年も頑張りましょう。