今日は七草
2011年 1月 7日
今日は正月七日、春の七草ですね。七草粥を食べると、無病息災で過ごせるといわ
れています。もともとは七日は、古来中国で官吏昇進を決めていたことから人日といい、
その朝に薬草を食べて立身出世を祈ったのが起源とも言われています。それが日本に
伝わるのですが、日本にもそれ以前から1月15日に七穀粥のようなものを食べる習慣
があったりして、中国の習慣と日本古来からあった習慣などが合わさって、現在の七
草粥が定着したものと考えられているようです。 平安時代には宮廷の儀式として七草
粥を食すようになり、さらに江戸時代には五節句のひとつ、七草の節句になりました。
伊勢神宮では若菜の粥を神前に供える神事が今も伝わっています。
今は便利な時代になりました。今の時代となってはそろえるのも難しい七草が、七草セット
としてスーパーで売っています。我が家でも購入してきて、今朝暗いうちから小学一年生
と幼稚園の息子を起こし、昔、祖母に教わった歌「七草なずな 唐土の鳥が 豊国島へ
渡らぬ先に」と歌いながら、トントントンと包丁で七草をきざみました。
ちなみに七草をきざむのは本来は6日の夜のようですね、我が家では7日の夜が明け
る前です。明るくなると悪い鳥がやって来るからと、祖母に脅かされたものです。七草の
歌も地方や家々によって違うようです。兎にも角にも子供たちはすごく楽しそうでした。
こういう文化、習慣がこれからも残ってゆくと良いですね。
芹、なづな、御行、はこべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種