天皇陛下
2011年 2月 10日
我が国が、世界に最も誇れる存在として、天皇、御皇室が挙げられると思います。その
存在そのものが、神話に起源をもち、我々国民と共に歴史を刻みながら、麗しい伝統文
化、国風を形成してきました。
「まつり」=「まつりごと」とし、国の中枢を担った時代もあれば、時に軍事的な支柱にな
られた事もありましたが、基本的に天皇の第一儀は祭祀であったと思われます。有史以
来、歴代の天皇は国安けれ、民安けれと国家の繁栄と国民の安寧を祈ってこられたの
でしょう。太陽神、天照大神の直系の御子孫たる祭祀王。それが天皇が天皇たる所以
であるともいえます。
今上陛下は、とりわけ宮中祭祀にはご熱心だと伺っておりますが、陛下も齢七十七歳を
迎えられ、お仕事の軽減が模索されているとの事。ご公務の軽減が検討されるのは当
然と思うのですが、どうやら軽減の矛先が宮中祭祀に向けられているというのだから事
は問題です。あまつさえ、陛下を外交上の政治に利用するなどはもっての外だと思うの
です。
お心を煩わせる事無く天皇が、その大御心のまにまに、祭祀を通して、日本、日本人の
精神的より所であって戴きたいと願うものです。
昨日のニュースで陛下のお体に障りが見つかったとの事。とても心配です。毎朝、その
長久をご神前にお祈りしておりますが、尚一日も早いご回復をご祈念申し上げます。