北野神社
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Archive for 2月 27th, 2011

天神山の表参道

2011年 2月 27日

昨日は神社庁で研修会があり、夕方からは地元の若い(と思われる、自己申告)神主さ

んで組織する修成会の新年会があり、楽しい一夜を過ごしました。ですから今日はちょ

っとゆっくりしたいと思う一方、大安吉日でしたからそうもいかず、身を清めてご奉仕させ

ていただきました。

お守りを受けられた方が、息を切らせて言いました。ここの境内まで車で来るにはどうす

れば良いのでしょうか?どうやら裏参道の入り口がわからず、階段数にして133段の表

参道を歩いてきたようです。そもそも神社は表参道からが本儀であり、趣を感じるにも良

いと思うのですが、車社会の今、お体の不自由な方の参拝を含めて、如何にアクセスが

良いかというのも、神社の条件になっているようです。先にも申し上げたように、苦労して

参拝する事に感慨もあるでしょうし、ご利益もその延長線にあるのかと思えば、少々複

雑な思いです。

さて、当社の表参道は参道の途中に汽車の線路が走るという、全国でも珍しい参道で

はないかと思います。昭和10年岩手県一ノ関から盛まで大船渡線が開業しました。

気仙沼駅から鹿折駅までの間、天神山を通ることになり、それに伴い、昭和9年に社殿

を後方に移動し、茅葺だった屋根が、現在の銅版葺きになりました。当時は当然蒸気機

関車で、火を用いるということから、火災予防の処置と聞いています。

線路は天神山のふもと部分をえぐりとる形で敷かれ、その上に参詣の為の橋が架けら

れました。橋は当時の国鉄が懸けましたので橋の骨組みは全部レールを用いて造られ

ています。非常に面白いので、お参りの際は注意深くご覧頂きたいと思います。

天神山は気仙沼の桜の名所として知られますが、知る人ぞ知る、隠れた景色として、橋

から眺める線路(汽車)と遠くの山々というのがあります。桜の季節は爛漫の桜を揺らし

ながら、汽車が走り抜けます。 以前テレビ局で取材に来たこともありました。地方の原

風景といった感じが好評を博しているようです。

天神山は春夏秋冬色々な景色が楽しめます。是非お散歩がてらお参りいただきたいと

思います。