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Archive for 4月, 2011

昭和の日に思う事

2011年 4月 29日

今日は昭和の日です。昭和天皇がご誕生された日です。暦には、「激動の日々を経て、

復興を遂げた昭和の時代を鑑み、国の将来に思いを致します」と書いてあります。

昭和という時代は、世界列強の国益と思惑が渦巻く中、日本も戦争に突入し、敗戦し、

貧困の中、国民総動員で踏ん張り、高度経済成長、豊国と言われるまでになった時代

でした。そういった意味では本当に激動の64年だったと思われます。

私は昭和40年代生まれで、いわゆる第2時ベビーブーム、豊かな、活気ある時代に生

まれ、歩んできたと思われます。戦争に行かれた方、その時代の事も知りませんし、敗

戦後の大変さ、高度経済成長を支えてきた方々の頑張りも分かりません。そんな我々

世代が御世代わりした今になって、震災と言う苦難に遭遇しました。当社にも震災直後

何名かの方が非難しておりましたが、電気も無い、水道も無い、暖もとれない、食料も備

蓄のみという状態で、私自身途方にくれていた頃、年配の方々は戦中戦後を経験した

私たちにしてみれば、安心して寝れて、白いご飯を食べられているだけ感謝感謝といっ

ていました。その言葉を聞いて、まだ大丈夫なんだ!!と元気づけられたました。

気仙沼は津波で壊滅的な被害を受け、その後3日3晩火災が続きました。その惨状は

まるで戦時の空襲の後のようです。昭和の先人たちは、戦後の廃墟の中から、英知と

勇気と情熱でもって、見事日本を復活させました。 私にも子供がいます。被災地にも小

さな子供たちが沢山いて、彼らは震災後も変わらず笑顔であって、その笑顔は被災地、

被災者の励みであり、希望でもあります。  今度は我々が頑張らなければなりませ

ん。彼らの笑顔を守る為に・・・。今日、昭和の日に思ったことです。

天皇皇后両陛下の御来県

2011年 4月 27日

テレビでも報道されている通り、本日天皇皇后両陛下が当宮城県にお越しいただきました。

気仙沼のお隣、南三陸町をご視察されました。

「一日も早く被災地に入りたい」という陛下のお申し出をうけてのことだそうです。

陛下は震災で犠牲になられた方々に哀悼の念を捧げられ、今尚避難所生活を強いられる

被災者の皆様をお見舞いなされました。

慈愛に満ちた陛下のお気持ちとお言葉は、被災地の皆さんの何よりの心の励みとなったこと

と思います。陛下の被災者、被災地を想う深いお気持ちに感謝するばかりです。

昨今体調を崩されて間もないですが、あまりお体にお障りのないようにしていただければと

願っています。

人の優しさ

2011年 4月 26日

私は神主ですから、祈ることが使命でありますし、祈りしかないとも考え、震災以来、毎

朝、日供祭の折に、復興祈願と亡き御霊の安寧を祈ってまいりました。ふと気づけば4

月も月末、もうすぐ連休です。当然ながら、いつものような楽しい連休というわけにもいき

ません。この連休を使って私菅原(章)権禰宜、米倉禰宜は、津波の被害を受けた唐桑

の賀茂神社さんの支援活動に行く予定です。また他には、以前阪神淡路の震災の折

に、兵庫県の神社を拠点に支援活動を行った、山口県のお医者様御一行が、此度は当

社を拠点に被災地支援を行っていただけるそうです。そのように今年は連休を使って全

国各地から、多くの方が災害復興ボランティアにお出でいただけるとのことです。私も市

のボランティアセンターでボランティアを行いましたが、本当に関東、北陸、関西などから

多くの方々が来市し、ご支援をいただいております。

今この日記を衆議院予算委員会の国会中継を見ながら書いておりますが、野党がつっ

こみ、内閣が、ああだこうだと言い訳をする。災害に対する対応も遅いですし、謙虚さも

無いですし、なにやら他人事のよう・・・。

この国難に当たって何を悠長なと憤りを覚えてしまいます。

それに比べて、全国の皆さんの善意は如何に在り難いことか・・・。今まで阪神淡路を始

め、多くの災害が各地を襲いましたが、私は恥ずかしながら、とりたてて何をするという

事も無かったと思います。人は人の優しさに触れ、自身も人に優しくなれるのかとも思い

ます。

いつか郷土郷民が復興を果たしたあかつきには、何らかの形で皆さんに恩返ししたい。

被災地の皆さんはきっとそう思っていることと思います。 感謝感謝です。

復興を祈って・・・

2011年 4月 25日

今日は当社の春の例祭でした。そして、例祭にあわせ震災復興祈願祭と慰霊祭を斎行

しました。天気もよく多くの方々のご参拝を頂きました。御祭りが終わって暫くすると、一

転にわかに曇天となり、雷鳴がひらめきわたり、滝のような雨が降ったかと思いきや、ま

たすぐに快晴になりました。ある方が言いました天神様に祈りが通じたんだね・・・。ご存

知のように天神様はかつて雷神として崇められていた事があり、その事からの言葉だと

思います。

本当に凄い雷様でした。私は恥ずかしながらそういう発想は浮かばなかったのですが、

時に一般の方のほうが純粋に、そして敏感に物事を感じ取られる場合があります。氏子

さんに教えられる瞬間です。その方はご年配の方ですが、年の功として済ますのではな

く、私も努めて森羅万象を素直に、純粋に感じ取れるよう精進しなければなりません。

神主ですからね・・・。

そして今は・・・。その方が言うように天神様に祈りが通じて、早く被災地が復興できます

ことを・・・犠牲者の御霊が安らか在らん事を・・・

           

春のお祭

2011年 4月 24日

震災以来、何かと慌ただしく、日記も書けずにおりました。スミマセン。気仙沼はまだま

だ被災中で復興には時間がかかりそうですが、それでも皆さん懸命に前を見て頑張って

いるという感じがします。

この間そして今現在も、日本中はもとより世界中多くの方々から暖かいご支援とお励ま

しをいただいております。本当に在り難く、感謝を申し上げます。

この震災で、試練というにはあまりにも過酷な自然の猛威に触れましたが、我々人間は

自然の恵みを享受して生かされてきた事も事実であり、神は我々に何を問うているの

か、色々考えさせられる期間でもありました。

震災から1ヶ月半が経ち、気仙沼にも春がやってきました。境内の桜も8分咲きといった

ところでしょうか。桜も自然のおりなす営みの一つであるわけですが、被災地の皆さんの

心に癒しと安らぎを与えてくれています。

明日は北野神社春の例祭でございます。本来ならば鎮座330年の佳節に当たって、盛

大にお祭を行う予定でしたが、被災地に在って未だ国難、被災の最中ということで、例

祭に併せ、復興祈願祭のみを粛々と斎行し、その後震災犠牲者の慰霊祭を行う予定で

す。25日10時よりお祭を行いますのでご参列をお待ちしております。