北野神社
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Archive for 6月, 2011

勇気をもらう

2011年 6月 30日

あらかじめ申し上げておきますが、今日は天神山日記というよりは個人的趣味のような・・・。

ここ数日暑い日が続いております。今日は夏越の祓いです。神道ではまさに真髄というべき

非常に重要な祭儀ですが、当社では極めて小規模に早朝神職のみで行っています。

さて、何時からでしょう?ポップスやロックより演歌がしみじみくるようになったのは・・・。

これまでも多くの芸能人の方々が来市し、それぞれの立場で復興応援をして下さいました。

何故か事後に聞くことが多く、残念しきりだったのですが、ある日長男が学校からチラシを

持ち帰ってきました。

演歌キャラバン隊として北島三郎さんをはじめとする有名な演歌歌手の皆さんが、被災地を

応援に来てくださるとの事。迷う事無く会場の気仙沼小学校に足を運びました。何故か宮司も

ついて来ました。歌を通じて心の絆を確かめ合おう、歌を通じて明るい未来を信じようと、熱唱

に加え、あたたかい応援のメッセージも頂きました。校庭に詰め掛けた2千人の観客もいつしか

笑顔に包まれ、何かしら心が豊かになったような気がします。

それに演歌は東北になじみ、とくに漁師町の人間にはすごく響くのです、心に。

兎にも角にも、折々に被災地支援にお出でくださる皆さんには感謝感謝です。今回お出でくださ

った、北島三郎さん、鳥羽一郎さん、小金沢昇司さん、山口ひろみさん、北山たけしさん、本当に

有り難うございます。 明日への勇気になりました。

         

いざ!復興へ向けて

2011年 6月 28日

今日、震災後初めて気仙沼魚市場に活気が戻ってきました。カツオの水揚げです。

どれほど待ちわびたことでしょう。

ここまで来るのに多くの関係者が懸命の努力を行ってきました。

水産都市、気仙沼。復興に向けて、小さくも大きな一歩です!!

先ず神事

2011年 6月 27日

先日、塩釜市鎮座の志波彦神社鹽竃神社より記念品が送られてきました。以前日記でご紹介

いたしましたが、鹽竃神社では20年に一度の式年祭を行っており、御神体を仮殿にお移しし、

社殿等の修繕箇所の修理や、御神宝等を新しくして、ご神威も新たに、その発揚を祈し行われ

ています。昨年6月には別宮の仮殿遷座祭、11月には私もご奉仕させていただきましたが、別

宮本殿遷座祭並びに左宮右宮仮殿遷座祭、そして本年6月左宮右宮の本殿遷座祭が無事斎行

され、畏きあたりからの奉幣にあずかり、奉幣祭も無事斎行されたとのことです。

三柱の神様が、無事もとの殿にお鎮まりになったとのこと。お喜び申し上げます。

いただいた記念品を開けてみると、何やら字が書かれた掛札のよう。解説書が付されて来たので

読んでみますと、その字は「先神事」(まずしんじ)と書かれているそうです。

84代順徳天皇(鎌倉時代)が「禁秘御抄」の中で示された「およそ禁中の作法は神事を先にし他

事を後にす」全ての宮中の作法は神事を第一で、その他の事は神事の後と、皇室の敬神の念を

明らかにされました。

「先神事」の書はそういった日本人の敬神の在り方を書した物と思われますが、さらに解説書を読

みますと、「この掛札は鹽竃神社に奉納された、菅原道真公の子孫、菅原長言子爵(元貴族院議

員・大正天皇侍従職・写真家清岡純子の父)揮毫の掛け軸をもとに奉製されたもの」との事。

当神社ご祭神の御子孫に縁あるもの。大変良い物を授与いただきました。有難く飾らせていただき

ます。

            

支部総会

2011年 6月 24日

今日は当社で神社庁気仙沼支部の総会がありました。震災の影響で2ヶ月遅れの

開催です。震災でご家族を無くされた方もいますし、未だ避難所生活の方もいます。

皆さんお疲れのようでしたが、それでも久しぶりに皆さんのお顔を拝せて良かったです。

震災により氏子を見守る氏神様と、氏子の皆さんが離れ離れになるというのは、神社界

にとっても初めての経験です。総会では、今後氏子の皆さんとどのような関係を築いてゆ

くか、神社として出来る支援は何なのかなど、様々議論されました。

未曾有の災害、初めての経験ゆえになかなか結論は早期に見出せませんが、今は手探り

でも出来ることを行って行くほかはありません。

        

神道青年全国協議会OB会皆様の来社

2011年 6月 22日

今日は夏至です。一番昼間の時間が長いとされます。今日は今年初の30度を越える真夏日でした。

避難生活は寒い冬も大変ですが、暑い夏も大変です。お年寄りの熱中症が心配です。

さて、全国の青年神職で組織する神道青年全国協議会という組織体が在り、各県に~県青年会とか青年協議

会とか名称の違いこそあれ、単位会が存在しています。神社界の尖兵として、様々な活動を行っております。

全国協議会には、日本全国の各ブロックなどから優秀な人材が出向し、全国の若手神職をリードしており、今期

は我が宮城県から白石市神明社の佐藤文比古さんが副会長として出向しています。今期は被災地支援を重点

的に考えてくださっているようで、被災県の代表として佐藤さんの手腕が発揮される事と思います。

さて、その全国協議会のOBの先輩方が、後学の為にと仙台市、石巻市、岩手県陸前高田市と視察され、更に

我が気仙沼市のボランティア活動を行い、帰り際に当社参拝にお立ち寄り頂きました。

将来の神社界を背負ってゆかれる方々ですから、私も緊張いたしましたが、被災地を生で見て、被災者と話をし、

今後被災地に向けて、どういった事が出来るか、どういった事をしなければならないのか、と言う事を考えてくだ

さった由、本当に有り難く思う次第です。

震災直後はTV等で被災地を見学するというのは如何なものかという議論も出ていましたが、確かに直後は道路

が渋滞し、緊急車両の妨げになるので、如何という話も分かりますが、今は違うと思います。被災地の皆さんも

そう思っていると思います。視察することによって、全国協議会の先輩方のように、先の長い復興へのご支援を

考えてくだされば有り難いことですし、四方を海に囲まれた地震国日本にあって、いつ何処で何があるか分かり

ません。関東直下、東海、東南海、南海地方の地震なども予想されております。そういった災害を最小限に抑える

備えという点では、被災地の視察は意義のあるものだと思います。

当然お気軽になどとは申せませんが、機会があれば、被災地を目で、耳で、鼻で、肌で感じて頂ければと思います。