一景島神社復興の一歩
2011年 7月 12日
気仙沼市内で流失した神社。今日は一景島神社でお祭がありました。一景島神社の神様は
震災の津波により御社殿御神体と共に、しばしお隠れになっておりましたが、今日の招魂鎮
魂祭で元の聖地に無事お鎮まりになりました。以前にも日記で書きましたが、神社は人と人
をつなぐ、その支柱として、過去連綿にわたって受け継がれてきたものであり、現在をお預かり
する我々も未来への贈り物として大事に継承してゆかなければなりません。個人のものでもなけれ
ば、一時代のものでもない、だから単に人を結びつけるだけではなく、過去と現在、そして未来とも
時を越えて結びつける尊さが在るのでしょう。
今回の災害で、流出神社は存亡の危機にありました。震災直後の境内の荒れ模様、その凄ま
じさに、しばし呆然としましたが、しかし神社の存在意義を理解する県内外多くの方々のご尽力
のおかげで、一先ずは復興へ向けてのスタートラインに立つことが出来たと思います。
一景島神社は郷土郷民復興の為に御神威をもってお力を発揮してくれる事と思います。そして、
街と市民の復興と共に神社も再興してゆくでしょう。頑張ろう東北、神様と一緒に。
今日は神社庁災害対策委員会の皆さんや、宮城県神道青年協議会災害対策本部の皆さん、
気仙沼支部内神職の皆さんが、境内に注連縄を張るなどの作業を行いました。遠くは栗原市、
仙台市、白石市からもお出でいただきました。神社は地域の宝です。ご尽力に感謝です。
御神霊を招き鎮め、更に復興を祈念するお祭が行われました。神社の総代さん方も各避難先や
仮設住宅等からお集まりいただきました。自分たちや街と共に神社も復興させるという、強い決意
のような眼差しを感じ取れました。
ふとお昼頃思い立ったのが、鳥居っぽいのがあったほうが良いかも?と思い、当社の廃材で失礼
でしたが、ペンキを塗って魚の骨のように細い鳥居を作ってみました。30分で作った素人大工です。
建ててみたらあまりに貧弱で止めれば良かったと思いましたが、総代さん方からは、こんなのでも
鳥居があったほうが神社らしいといわれ、幾分救われたような・・・。参列の総代さんの中に大工さん
が居たのです。ハズカシイ・・・。早く立派な物を作ってください・・・。