お日柄も良く地デジ移行の日
2011年 7月 24日
今日は大安吉日の日曜日。お天気も良かったこともあってか、お参りの方も多かったようです。
夕方には東京の神社本庁から知人とお仲間の方々がお出でになりました。気仙沼大島で
大島神社さんを拠点に被災支援活動を行った帰路との事、暑い中お疲れ様でした。
さて、話はガラッと変わって、今日の正午でテレビ放送が地上デジタル放送に完全移行されま
した。と言っても、被災地の現状を考慮してか、岩手・宮城・福島の3県はまだアナログ放送が
見られるようです。当社では壊れてもいないブラウン管テレビを処分することが躊躇われ、という
か実際は経済的な面が一番ですが、一台を除き地デジチューナーをもって対応しています。
ところで電波塔といえば、今話題の東京スカイツリーと言うことになるのでしょうが、私として思い
入れがあるのは断然東京タワーです。学生時代、神職の作法を習う祭式教室から直傍に見える
東京タワーがとても綺麗で、心和ましながら作法習得に集中したものです。
日本の高度経済成長期と歩みを同じくして来た東京タワー、まさに東京のシンボルであったことは
疑いなく、多くの夢や希望を抱いて上京した方々は東京タワーを見て、東京に来たんだ、という
実感を持ったのではないかと思います。ひとりひとりに、ひとりひとりの東京タワーがあるのではな
いでしょうか。
一時、地デジ化によって、テレビ電波がスカイツリーに移ることにより、東京タワーの存在意義が
問われる事がありましたが、どうやら他の電波塔としての役割や、スカイツリーの予備電波塔とし
て残されるようですね。ちょっと昭和の匂いがする東京タワー派の私としては嬉しい限りです。
今日は神社の日記とは全く関係ありませんが、地デジ移行の日にこんな事を思いました。
神社のアンテナです。当社は気仙沼のケーブルテレビ局から電波を得ていたので、必要ありません
でしたが、テレビの数が多いから立てておくか、と震災のチョット前に設置しました。その後震災で
ケーブルテレビ局が被災して、局に加入の多くの世帯でテレビが見れない状況にありました。当社
も普段はケーブル局からの電波でテレビを見ていましたが、震災後はこのアンテナのおかげで、情
報を得ることが出来ました。 あの時たてようと思ったこと、不思議と言えば不思議です。
今境内は山百合が多く咲いています。例年ですと蕾の段階でカモシカが食べてしまい、あまり花を
見ることは無いのですが、今年は沢山咲いています。そういえば震災後、カモシカが姿を見せなく
なりました。