瀧上神社・愛宕神社復興の一歩
2011年 8月 5日
今日は朝から天気もよく、絶好の作業日和でした。作業と申しますは、津波で流失した神社、気仙沼市
本吉町大谷鎮座、瀧上神社愛宕神社里宮の仮神殿設置作業です。宮城県で流失した神社は30数社
で、宮城県神社庁の対応は「御柱」を建て、それを神様の依り代として、神様を招きお鎮めし仮の祭祀
体制を整えるといったものです。
気仙沼では先にお祭りが行われ神様が戻られた一景島神社もそうですが、東京上野の下谷神社阿部
宮司さんを中心とされる、全国各地の神社さんのご好意により、小型の神殿をご支援いただき、今日の
瀧上神社愛宕神社里宮も、在りがたくも立派な神殿に神様をお鎮めする事が出来ました。神社庁の御柱
もまた、立派な社標として役目を果たしてもらっています。
今日は朝から宮司と私、羽田神社さんから尾形禰宜さんにご協力いただき、業者さんと共に台座設置や
社殿設置、倒れた石神様を起こしたりの作業を行い、午後からは神社庁の災害対策委員、市内の神主さん、
宮城県神道青年協議会の皆さんにお集まりいただき、掃除や境内や鳥居の〆縄張りなどの作業を行いました。
3時からは総代さん方にもご参列いただき、宮司さんによる神様をお鎮めするお祭りが行われました。
宮司さんは津波で流されましたが、たまたま流れて来た畳裏の取っ手につかまり九死に一生を得ました。
奥様は残念ながら行方不明でいらっしゃたのですが、先月末に「心の区切り」とご葬儀を挙げられました。
葬儀の折のご挨拶でも仰っておりましたが、宮司さんは神社の復興と氏子の復興を強く心に刻まれ、それが
亡き奥様が喜ばれる事であると信じ、今日の祭儀に臨まれました。瀧上神社愛宕神社の復興の一歩が、
氏子皆様の復興の希望へとつながり、やがて氏子皆さんの再興と共に神社も再興してゆく事を願って止み
ません。
流失神社の対応に色々とお世話になっている平建設の皆さん。暑いなか有り難うございます。