北野神社
検索
カレンダー
2011年8月
« 7月   9月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
カテゴリー
メタ情報

Archive for 8月 15th, 2011

今日は終戦の日

2011年 8月 15日

今日は8月15日終戦記念日です。先の戦争が終結した日となりますが、何を以って終結したか

には色々あり、8月14日のポツダム宣言受託を承認した日であったり、9月2日の降伏文書に調

印した日であったり、天皇陛下の玉音放送による終戦の詔勅が発せられた日であったりするわけです。

連合国の統治下にあったころまでは「降伏記念日」として9月2日をもって記念日とされていたようで

すが、今の日本では天皇陛下が玉音放送で敗戦を公表した8月15日が終戦記念日となっています。

詔勅の「堪え難きを堪え、忍び難きをを忍び、以って万世の為に太平を開かんと欲っす」の一部分は、

今でもよくメディアで放送される事が多いですね。今はインターネットで色々調べることが出来る時代

になりました。是非先帝陛下の詔書、口語訳文などもあると思うので 、拝見をお勧め致します。先帝

陛下の大御心に心打たれるものがあるはずです。

先帝陛下が敗戦のときに詠まれた御製(御歌)に「降り積もる み雪に耐えて 色かえぬ 松ぞ雄雄しき

人もかくあれ」があります。敗戦の苦しみに耐えながらも頑張っている国民に向けたメッセージだと思いま

す。ここの御製の中にある「雄雄しき」。とても重い言葉であり、時の天皇様が国や国民の危機ここぞ、と

言うときに発せられるお言葉だそうです。明治大帝は当時、強国の脅威にさらされた時、「敷島の大和心

の雄雄しさは 事あるときぞ 現れにける」と詠まれました。

今回の震災で、今上陛下は我々国民に向けお言葉を発せられました。その時気仙沼はライフラインが復

旧しておらず、ラジオから流れる玉音を有り難くも拝聴いたしました。あれ程慈愛に満ちた、被災者の励み、

心の灯火になりうる言の葉は他にあるでしょうか。そうです、そのお言葉の中にも「雄雄しき」という言葉が

使われていますね。今上陛下が今回の震災をどの様に捉え、いかに被災者を想われていらっしゃるか、そ

の大御心をうかがい知る事が出来ます。

今日は終戦から66年。昭和天皇が国民の奮起と国の再興を願われてから66年が経ちました。そして激動

の昭和を経て平成の世になり、懸念される所は在るものの、見事日本は復活を果たしたと思います。

その日本にとって、今年は千年に一度と言われる大災害に見舞われました。今こそ「雄雄しき心」が郷土郷

民再興の力となることを願います。

              

当社の境内に昨年6月気仙沼地区遺族会により気仙沼地区戦没者慰霊碑が建立されました。

毎年同遺族会主催による慰霊祭が行われる事になっていたのですが、今年は震災の影響で、

遺族会の方々も被災していたこともあり、慰霊祭が行われずにいました。今日は市主催の戦没者

追悼式が行われる事に当たって、気仙沼地区遺族会皆さんは先立って当社慰霊碑を参拝いたし

ました。

慰霊碑には日清戦争から大東亜戦争までの郷土の英霊394柱が招魂されお祀りされております。

遺族会主催の慰霊祭とは別に、当社ではお盆であり、先の大戦終戦の日である今日を御霊慰め

の日と定めお祭りいたします。

また今日は、祖霊祭祀の日につき、広間内にお祀りしております東日本大震災犠牲者の方々への

御霊慰めのお祭りも行われました。