明日へ向かって、希望の祈り
2011年 9月 3日
今日も朝から雨模様です。昨日は神社庁で仕事を片づけ、その後お手伝いいただいた神青協(青年神職会)の方々
と懇親を行い今朝方帰社いたしました。神青協は40歳までの会で、私も辛うじてぶら下がっています。
後輩の皆さんには良く面倒を見てもらっています(逆ですね・・・)
さて、昨日の日記で書きましたが、昨日気仙沼の復興の象徴のような御祈願があったので紹介いたします。
気仙沼市の酒蔵、男山本店さん、http://www.kesennuma.co.jp/
内湾沿いに位置し、気仙沼市の歴史的建造物に指定されていた店舗、事務所は津波で倒壊し、甚大な被害が出ました。
幸い蔵の方は、店舗より少し高台に位置しており、数メートル手前というところで津波が止まり、被害を免れたそう
です。その蔵で今日は新酒の仕込みに当たっての酒造(醸造)事始祭をご奉仕して参りました。
ご覧のようにテレビカメラやスタッフの方々で物々しい雰囲気です。詳しいことは伺いそびれましたが、被災地気仙
沼の酒蔵、復興の一歩と言うことでしょうか、東北放送の取材と、ディスカバリーチャンネルの番組収録のようです。
ディスカバリーチャンネルでは、ドキュメンタリーとして来年の春頃放送するようです。機会があればご覧戴きたいと
思います。
それとお祭の後伺った話ですが、男山本店さんは大正元年創業、今年で100年の老舗です、今回の震災で現社
長さんは偶然蔵の手前で津波が止まったと思っていたとの事ですが、先代社長さん(気仙沼市長を長らくお努めに
なられ、歴史を良く知る方です)曰く、明治の大津波の被害で、被害にあわない場所を選び、蔵を建てたと教えられ
たそうです。はからずも平成の時代になって、先人の教訓が活きたかたちとなりました。
気仙沼には男山本店さん、角星さん、二つの酒蔵がありますが、どちらも本当に美味しいお酒を造っています。これ
からも災害に負けじと伝統の味を、技を守ってゆくのでしょう。ホームページインターネットでも販売しているようです
ので、是非全国の皆様にご賞味いただきたく思います。
私が仙台に出かけた午後には、大型クレーン車等の贈呈式、清祓い式をご奉仕しました。気仙沼港は全国に13あ
る水産業の振興に重要であるとされる、特定第3種漁港に指定されています。市場関連業種のみならず、造船やド
ックなども備えているのですが、今回の津波は造船業にも甚大な被害を及ぼしました。この度造船関連の皆様に日
本財団(笹川陽平会長)さんより、再建に必要な機材、約120が贈られ、その清祓いと贈呈式の神事でした。
今朝の地元紙によると、日本財団は各被災港への再生支援プロジェクトとして活動され、今後も気仙沼港にトラック
など計4億7千万円相当の資機材を支援くださるとの事で、これにより気仙沼港の船舶建造、修繕能力は現時点で
震災前の一割程度だったものが、修繕能力は5割、建造については従前まで機能回復が見込めるとの事です。多く
の方々のご支援を受け活気が戻ってくるわが街。感謝感謝です。
小野寺五典衆議院議員、笹川会長さん、菅原気仙沼市長さん、気仙沼造船関連協議会会長さん