小型神棚の頒布に行ってきました
2011年 9月 15日
今日は残暑厳しい一日でした。お隣韓国では電力供給過多により停電になったようですね。今の現代社会は
電気の依存率が極めて高いです。その事は震災後のライフラインの停止で嫌というほど味わいました。電力不
足は経済にも影響を及ぼしますし、被災地に至っては復興の足かせになるのも必定です。安心安全、早期の
安定供給が望まれます。
さて今日は米倉禰宜、直権禰宜、五十鈴神社の神山宮司さんと共に、仮設住宅への小型神棚の頒布に行っ
て参りました。仮設が完成、入居完了の情報を市から得て、随時頒布を行っておりますが、今日はお留守の
ご家庭が多いようでした。7月の段階では平日でもご在宅が多かった事を考えると、震災後半年を経て、それ
ぞれのお仕事も動き出したという事なのでしょうか。一歩づつでも復旧、復興に向かっていると思うと、嬉しく思
うものです。
今日仮設住宅のあるご家庭にお邪魔してこの様なお話を伺いました。仮設の申し込みを根気強く行って、よう
やく仮設に入ることが出来た。そうしたらお宅諸共流された亡きご主人の位牌が遠く唐桑町で発見され、届け
られたとの事。単なる偶然ではないと思います。亡きご主人を想い、ご主人の御霊もまた、ご家族のもとに戻る
事を願っていたのでしょう。そして一先ずの安住の地を得たところでその想いが一つになりました。神と祖先に
見守られながら、これから頑張ってゆく、その感慨深くお話しされる様子がとても印象的で、これが一筋の光明
と言うものなのかと思いました。被災地では、まだまだ様々な苦難があると思いますが、どのような形であれ、
多くの方々が希望や生きがいにつながる、一筋の光明を見出されることを願って止みません。