祈・列車の早期復興
2011年 10月 7日
線路は続くーよどこまでも♪♪多くの方が良く聴く童謡だと思います。この歌のように線路が続く
という当たり前が、そうではなくなったというのが被災地の現状です。
気仙沼市内にどれ位の踏み切りがあるのでしょう?JR気仙沼駅に入ってくる路線は気仙沼線
と大船渡線です。気仙沼線は沿岸部に沿って走っているので被害が多く、ストップしています。
大船渡線は内陸の一ノ関駅発着ですので、気仙沼駅までは開通しています。気仙沼駅を出て
当社の参道を潜って鹿折方面は被害が多くストップしています。おそらく稼動している踏み切り
は気仙沼市内で2箇所ではないかと思います。既に震災直後から踏み切りのバーも外され、
列車の通らない当社下の線路は、大規模火災と瓦礫で孤立した鹿折地区と被害を免れた町を
結ぶの唯一のルートでした。
震災から半年以上経過しましたが、橋も落ち、駅も流され、土台から無くなった線路は針金のよ
うに曲がってぶら下がり、市民の貴重な交通手段である列車再開の見通しはたっていません。
早く町々の復興計画と共に列車の汽笛が聞けることを願って止みません。
ちょっと話題がそれますが、絶対に列車の来ない踏み切り。それでも皆さんは一時停止、若しくは
徐行をしています。小さい頃から教え込まれた踏切のルール、こんな状態でも守っているように見
受けられます。体に染付いたものなのでしょうが、日本人の真面目さを垣間見る瞬間です。
半年列車が通らないと線路も草だらけです。廃線になった路線や列車の走らない線路を見ると一抹
の寂しさを感じてしまいます。