珍客
2012年 8月 31日
まだ残暑が厳しいですが、今日で8月も終わりです。今年もあと4ヶ月ですね。
9月からは秋祭り、「祈り」の季節です。御皇室の万歳、国家の安泰と繁栄、天の
恵みに感謝、そして郷の復興を・・・。
さて、話は変わり、今日池のところで珍しいお客さんとお会いしました。
ガマガエル君です。
私が子供の頃の境内は、整備もあまり進んでいなく、社務所も以前の古い建物で、
池も観賞用ではなく、ただのため池状態でした。当然柵などもなく、現在のように錦
鯉なども泳いでおりませんでした。水も濁っていたと記憶しています。
その時の主な住人はフナ、そしてガマガエルでした。毎年ある時期の夜になると、
境内中がガマガエルで埋め尽くされ、踏んでしまう事もしばしば。そして彼らが求め
行く先はタメ池でした。朝になると池中黒い粒粒の入った「ところてん」の親分みたい
な物でびっしり、その粒粒がやがてお玉じゃくしになって、やがて手足が生えてカエル
になってゆく、我々子供にとっては、そんな生物の成長過程の神秘と申しますか、そ
れを真近に見て感じることの出来る貴重な機会でした。
その後昭和58年に社務所を新築し、それに伴う境内整備で、池はコンクリートの池に
なり、錦鯉が泳ぎ回るようになりました。それと時を同じくしてあれ程沢山いたガマガエ
ルが姿を見せなくなりました。
整備された環境に利する一方で失うものもある。何事もそうかと思うと一抹の寂しさを
感じてしまいます。
今日は久しぶりの珍客に嬉しくなり、息子たちを呼び見せました。子供たちもはじめて
見るガマガエルに興味津々、愛機DSでカメラ撮影をしていました。
ガマガエル君は暑かったのか、池に向かってのっそりのっそり、そしてドボン。しばし
気持ちよさそうに泳ぎ回ってまた山に帰ってゆきました。
また涼みに着てくださいな。(*^-^)ニコ