今日は秋分の日です。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。明らかに過ごしやすく
なりました。昨日などは20度にも満たず寒いくらいでした。
さて、今日は一景島神社の復興祭があるということで参拝に行ってきました。神社の状況も
周囲の状況も復興には程遠いのですが、多くの方々のご支援とそれを受けての氏子皆さん
の頑張りで、小社殿始めお神輿、鳥居、社号標等、お祭りを行える準備が出来たことを喜び、
復興祭と言う事だと思います。被災して使えなくなった道路標識のポールを溶接しての巨大
な朱の鳥居が多くの人々を迎え入れ、境内には寄贈になったお神輿などが飾られ、露店や
賑やかな催し等々、この小さくも大きな一歩にとても嬉しさを感じました。
石の社号標の除幕式も行われました。富山県氷見市の湊地区の方々からのご奉納との事
です。今日はご当地に伝わる獅子舞も奉納されました。この辺りのとは少々趣の異なる、
どちらかというと神事性が強い獅子舞のようで大変興味深く拝見しました。
神社の総代さんが言っておられました。「この地区は居住禁止区域になってしまい、帰りたく
ても帰れない。愛着のある地域に想いを馳せ、心の行方を定めるには氏神様の復興を望む
ほか無い、そしてそこに氏神様が厳と鎮座し在れば、離れて住んでいても、また心ひとつに
集まる事も出来るんだ。神社はここに住んでいた人にとって心の柱なんだ」
当日記でも度々書いておりますが、神社は一時代の人のものでもなく、ましてや宮司や総
代さん方のものでもありません。過去から大切に引き継がれ、そして我々は今を大切に守り
未来へバトンタッチするべき責務を持つ貴重な宝です。今はそれが危機に晒されています。
今はどこの神主、どこの氏子関係なく、地域の宝は地域で守るという気持ちが必要なんだ
と思います。
今日の復興祭、そして総代さんの御話を伺ってその気持ちをあらたにしました。
復興祭で撮ってきた写真を載せますね。
ちなみに富山県氷見市湊地区の方々は、伺えば当初気仙沼市唐桑町の賀茂神社の
復興支援と獅子舞奉納を行ったそうです。その湊の獅子舞、最後に御神上げの様な神
事を行うそうで、弁財天系統の場所でそれを行うそうです。唐桑で奉納を行った後、弁天
様を祭る神社はとの事で一景島神社を訪れ、そこからのご縁で様々なご支援を頂いてい
るとの事、御神縁ということでしょうか。
氷見市のご一行、昨日は賀茂神社で石灯篭の修繕作業と狛犬様をご奉納されたと伺い、
その足で賀茂神社さんに参じてきました。
石灯篭も積み重ねられ、欠けた部分は修繕されていました。狛犬様もとても立派で神社
を守って頂いています。散らばっていた石碑も整然となっていました。近く鳥居を建立す
る予定との事、その時は宮司さんに言われていたので手伝いに行こうと思います。