羽黒社のお祭り~ご神幸~
2012年 10月 7日
今日は羽黒神社のお祭りです。明け方まで降っていた雨もあがり、お日様が顔を覗かせます。
昨年も書いたと思いますが、羽黒神社のお神輿は気仙沼では大きく重いお神輿です。神輿庫
には以前のお神輿があり、更に大きく重さは1トンと言われています。私が神主になる前に、傷
んできたし、重いし、担ぎ手の負担ということを考えて新調したそうですが、今でも担ぎ手の足を
見ていますと、関節がしなやかに動くと言うよりは、明らかにカクンカクンと腰に掛かる動きと言う
のでしょうか?あきらかに重量物を担いでる動きでして、どうせならもう少し小さく軽く作った方が
良かったのでは?と思ってしまいますが、古老のお話を伺うに以前の神輿でも同様に担いだそうで、
もっと少ない人数で担いだ時もあるなど、力自慢の武勇伝をお話されます。神輿は神様のお輿、重
いのが当たり前と思っていらっしゃって、それは現在の担ぎ手の方々にも継承されていて、前後8名、
3~4組の交代で約10キロの行程をほぼ担ぎ通します。40箇所近くのお神酒所に着き、ご祈願
出発と座る間もない神主も大変ですが、担ぎ手の方々や威儀物を奉持し供奉する総代さんを思え
ば泣き言も言っていられませんね。
道中に掲げられた幟です。日付を見ると昭和47年10月10日、40年前のお祭りに奉納されたようで
す。実はこの日は小職の誕生日であったりします。のぼり旗もそれなりの年月を感じさせて、私自身も
40年、神様に見守られながら、日本に、地域に生かしていただき、また多くの方々に支えられ、助けら
れ歳を重ねてきたなと感謝する今年のご神幸でありました。
ちなみに羽黒社のお祭りが誕生日の私は、小さい頃から所謂ケーキなどを頬張りながら誕生日を祝う
という経験をしたことはありません。幼少のみぎり、宮司に苦言を呈した時がありましたが、お祭りで皆が
お祝いしてくれているから良いじゃないかと説得され、子供心に釈然としない思いも・・・。
時は流れ、休日法で10日が体育の日ではなくなり、お祭りも近くの休日に変更になった現在、結局所謂
ケーキなどはお目にかかることなどは無く・・・。まあ40歳ですから良しとしましょう。
弟に子供が生まれる予定です。予定日が10月10日だとか。我が菅原家が累代御仕えする羽黒社のご縁
日、不思議なものです。安産を願っています。