八幡様での神楽奉納と冷や汗
2012年 10月 20日
ご無沙汰の天神山日記です。今日20日は午後所用で岩手県紫波町へ、その後古谷
館八幡神社さんの宵宮での神楽奉納に向かいました。
今日は神楽を奉納したのですが、私にとっては冷汗ものの神楽となりました。我々の
継承する本吉太々法印神楽は、法印の末裔であり、尚且つ現在も神主である者のみ
によって継承していると言う点で貴重なものかと存じます。先日YOUTUBEに月山神社
での奉納がUPされており、少々ビックリしました。
さて、その神楽、神楽メンバー夫々に、夫々の持ち役が事実上定着しているのですが、
理想を言えば、夫々の意識昂揚と、その会員が来なければ神楽が出来ないという事の
無いように、オールマイティーにこなせると言うのが理想ではあるわけです。私自身の
持ち役は太鼓と初矢、魔王と言った所かと思います。
今日は、紫波町から直行し、ギリギリ間に合った私に急遽告げられたお役は日本武尊
の悪鬼役。見る者の目を惹きつける、魅力的な諸役でありながら、同時に相当の技術を
要するものであります。普段拝見はしていますが、自らがやろうとした事も無く、練習もし
たことも無い私は顔面蒼白状態・・・。どうしましょう。
神楽の縦社会、先輩の仰せは絶対で断る術も無く、面をつけ、装束をつけ・・・・・・。
こうなると完全に神がかり状態であったわけで、後に日本武尊役のK宮司さんに、殺気だ
った攻撃のような事をいわれ、程程にと注意を頂きました。K宮司さんの手を痛めてしま
ったようです。申し訳ありません。
まあそういう事で、予想もしていなかった諸役がある日突然やってくる、やった事がありま
せん、と言っても神様なんだからそれで良いのだ、と言う神楽本来の理論・・・・。
当神楽、こういった面でも貴重な神楽だと思います。いつ突然諸役が出るか分かりませ
んが、面の裏側で冷や汗をかき、目が泳いでいる様子、その辺もお楽しみいただければ
幸いです。