建て方が始まり、そして女性の活躍
2013年 5月 27日
神楽殿の建て方が始まりました。天気もよく小鳥のさえずりと共に槌音が天神山に
響き渡りました。私は上棟祭に向けての祭儀や直会の諸準備、打ち合わせ等々で忙
しい一日でした。宮司が折角任せてくれた斎主、滞りなくご奉仕すべく万全を期し
ましょう。これから祝詞も書かなければ・・・。
ところで明日のクレーン車のオペレーターは女性の方のようです。居合わせた建築会
社の社長さんに伺えば、建築現場でも女性が多く活躍されているそうです。
そこで社長さんから御相談を受けました。現場の管理者として女性が入社されたそう
です。当然管理者として現場で指揮を取るわけですが、当地方だけなのかどうか、昔
から上棟祭までは女性が建物の土台を跨ぐこと、即ち中に入ることが忌み嫌われます。
能力を持った女性が現場で力を発揮できる良い術がないものか?という内容でした。
そういう方を応援したいと思う一方で、古い習慣を守りたいと言う思いもあり、難しい
問題ゆえに即答は出来ませんでした。でもこれから益々いわゆる男社会と言われる場所
での女性の活躍が顕著になってゆくのでしょうから、避けては通れない課題であり、我
々としてもひとつの見解はもっておくべきでしょう。因みに気仙沼は漁師町ですので船
に女性を乗せる事や、たとえば漁師さんの家族の産忌なども忌み嫌われておりましたが
最近の進水式などを奉仕していますと、少なくとも式典などで女性が船に乗る事は多い
ように感じます。