お久しぶりの天神山日記です。
私は40代半ばですが、皆様は老後と言うものをいつ頃から考え始めるのでしょう。
何歳からが老後?やはり定年後なのでしょうか?
なぜかそんな事を思いながら、老後というものを考え始めた今日この頃です。
最近のテレビで、ある有名企業が定年を廃止する方向で検討しているという話を耳にしました。
少子化が進んでいる昨今、労働力、生産性、国力を維持してゆくためには、何時までも元気で
活躍できる社会を構築するすること、それは現政権も力を入れているところですし、行き詰まり
つつある社会保障の問題を解決する面においても、現役リタイアという考え方を無くしてゆくと
いうのは、今後の流れなのかもしれませんね。
はたして神社仏閣は・・・
誤解を恐れず申せば、神社やお寺さんは、これまで現役を引退された方々に支えられて来ましたし、
日本人の潜在的な意識の中にも、老後は神社仏閣や地域のお世話という考え方があった様な気がします。
只今神社界は大変な後継者不足による問題にさらされていますが、神職だけではなく、共に神社を護持
してゆく方々も実は不足しています。今後多くの方々が生涯現役という時代が来たら、どの様な仕組み
を作って神社を護持運営してゆけば良いのか・・・。いずれ神社は地域と人の紐帯的役割を担うのが
使命、とても難しい課題です。
話は変わりますが、当神社では数十年来、朝6時の日供祭(日毎のお供え物を捧げるお祭り)に合わせ
太鼓を鳴らしておりました。太鼓という事だけで申せば、朝6時に太鼓を鳴らすという行為は、社会通念
上はあり得ない事ではありますが、社会の一部として存在する神社、その神社の朝一番の神事として、
氏子皆さまに肯定的にご理解を頂いているという解釈のもと、長年の慣習のままに、これを続けて参り
ました。
しかし今、時代の移ろいの中で、人も変わり、社会構造も変わり、当たり前という考え方も徐々に変わっ
てゆく、その中で声無き声に思いをいたす事をしてこなかった、少なくとも居住地域、出入りの激しい
地域の神社にあって、朝6時に太鼓を響き渡らせる事に疑問符をつけなかった、気づかなかった事に反省
をしています。神社も変えてはいけない所、柔軟に変えて良い所を的確に把握し、時代に沿ってゆかなけ
ればなりません。
先ず明日より朝の太鼓は7時からにしたいと思います。