寒い日が続きます


今日も寒い一日でした。明日は穏やかな予報が出ています。急激な寒暖の変化で体がついてゆかず
ちょっと風邪気味です。今日は神奈川県小田原からお客様がお出でになりました。報徳二宮神社草山
宮司様ご一行です。草山宮司様は震災以来、気仙沼の漁業復興や仮設商店街計画等に物心両面
にわたりご支援なされており、今回も様々な打ち合わせに気仙沼入りされたとの事です。
二宮神社は二宮尊徳公をご祭神としてお祭りする著名な神社ですが、何度も気仙沼に足を運ばれ、た
だ一心に被災地復興の為と尽力されるお姿を拝見するに、まさにご祭神の説かれた教えを実践されて
いる様に思え、同じ神職として本当に頭が下がる思いが致します。
我が郷は多くの方々からのご支援をいただきつつ、僅かな歩みながら、一歩一歩確実に復興の道筋を歩
んでいると思います。改めて一市民として御礼を申し上げます。
昨日は福島県郡山市の神主の親友が奥さんお子さん方と来社されました。彼とは神主の修行時代、
寝食を共にした二十年来の友人です。彼は福島県の青年神職会の会長を務めていますが、会で作
った幟旗を持って来てくれました。「祈り 雄々しく ただ一心に 平らかに 安らかに 豊かな故郷」
福島県は地震津波に加え、目に見えない人災の脅威に晒されています。何を頑張れば良いのか復
旧復興という言葉さえも出せない現状でしょう。今は故郷を想い一心に祈る事しか・・・。
福島県の現状を垣間見る、希望でもあり、内なる叫びとも捉えられる非常に重き幟旗です。この祈りが
現実となる様、当社にも掲げさせていただきました。
「福島に心を寄せて頂く仲間がいると感じるだけで、私たち被災地に住む人間は頑張れます!!」福島に着てくれた方々にはこんな話をして別れます。被災の風化、被災地の風化だけはさせてはならない。
一時、これはやばいかもと家族を避難させるために見送った福島空港。
父親達が涙を流しながら小さく消えていく飛行機に向かい手を振っていたあの様は生涯忘れる事はない。それぞれどんな思いだったのだろうか。自身、故郷に住めなくなるのかと思う不安と絶望感、現実となった孤独感にも襲われ、帰り道の運転記憶が今でも思い出せない。
今は、ここに住む者として、ここに生きる者としての責任感?使命感かは良くわからないけど、
とにかく頑張ってみようと思う。目標もあるし!!
日記垣間見たけど、貴君らしい表現(少し祝詞調?)で、気持ちもよく伝わります。
追っていくと手慣れてきた感じだね。震災前後の事跡として貴重且つ意義ある日記です。
必要とされていますよ、先生。
福島の会長さん、コメント有り難うございます。また先日は遠路お越し頂き有り難うございました。
福島の会長さんのコメントで冒頭述べられている様に、「心を寄せてくれている仲間がいるだけで
・・・」。普段それを殊に感じている貴方だから、その想いを気仙沼に住む私にも寄せてくれたの
だろうと思います。本当に有り難うございます。
それこそ20年近くも昔、貴方と渋谷の学校へ向う最中、京浜急行か山手線だったか?電車内にチラ
シが張ってあったのを憶えていますか。「美しま、福島」Uターン移住を勧めるチラシでした。
確かに魅力にあふれる福島だったし、誇らしげに故郷自慢をする貴方が記憶に残っています。
帰るべき故郷が・・・守るべき故郷が・・・、今回の災害、人災はそこに住む人たち、避難されてい
る方々、故郷に想いを寄せ大都会で生きる人たちにも筆舌に尽くしがたい思いでありましょう。
あってはならない事故、それが現実になり、短期的解決も難しいであろうから、時間の経過と共に机
上論では想定できない様々な問題も出てくるのかと思います。
もはや軽はずみな言葉を連ねるのも憚られる状況下、私は自らの使命「祈り」で福島、我が郷、東日
本の再興を一心に願うしかありません。平らかに安らかに豊かな故郷に。
とにかく頑張ろうと目標を持つ貴方。貴方の「真」が「まこと」「芯」「心」となって、貴方につい
て行く方々と共に、希望のともし火となることを願っています。