気仙沼高校の一角に中納言神社が祀られています。当社宮司家で奉仕する羽黒神社を創建された

三位中納言菅原昭次卿をご祭神としておまつりしています。気仙沼高校一帯はかつて香久留ケ原と

いわれ、菅原昭次卿の屋敷が在ったといわれています。ですから気仙沼高校の一角に中納言神社が

祀られているのも納得がいくところです。同校は平成17年に共に歴史のある二つの高校、男子校の

気仙沼高校と女子校鼎ヶ浦高校が合併し、共学の新気仙沼高校になりましたが、旧気仙沼高校の校

歌にも「中納言香久留ケ原に聳え立つ」と在り、新校歌にも「香久留ケ原は真秀ら郷」と在ります。

現在の中納言神社の立地場所は気仙沼高校教育振興会の管理にあり、この度その土地を気仙沼高

校の帰属に改めるにつけて、県の所有土地に神社が在ることが問われたらしいですが、神社と高校の

歴史と関係を重んずるOB皆様の働きかけで、神社の一角を羽黒神社の飛び地境内とすべく具体的な

作業を行っています。今日は現場で測量前の立会いで中納言神社に宮司と共に行ってきました。

色々とお骨折りをいただいております気仙沼高校OB皆様、快く折衝に応じてくださる気仙沼高校御当局

に感謝を申し上げます。

            

神社の前を部活動の生徒さんがランニングしていましたが、当たり前といえば当たり前ですが特に気にか

ける様子はありませんでした。私は気仙沼高校のOBではありませんが、学歴の中で校歌の意味を考える

ようになったのは最近のことです。これからも中納言神社はこの場所で気仙沼高校の生徒さんを見守って

くれるはずです。いつか生徒さん方が興味を持ってくれて、自然と手を合わせる様になってくれればと願い

ます。