少々肌寒い大安吉日です。今日は筋肉痛と節々が痛くて大変です。

さて、昨日の夕方に金華山、黄金山神社の災害復旧作業から戻ってまいりました。今回は

宮城県神道青年協議会が主催で東北6県の青年神職皆様にも趣旨にご賛同いただき約

30名での活動でした。今回も前回同様モータボートをチャーターし渡島致しました。岸壁や

境内にいたる参道は未だ被災の爪あとが深い状況でしたが、私達が金華山入りする前日に

初巳大祭が斎行されたとのことで境内は整然とされていたような印象でした。

 

             

でも周囲に目をやると至る所に災害の傷跡が残っていました。昨年11月に私どもが金華山

に復旧作業にお邪魔して以来も様々な方々や神社当局の復旧作業が行なわれてきたと思

いますが、まだまだ道半ばと思うにつけ、それだけに甚大な災害だったのだと改めて感じます。

今回の我々の作業は11月に引き続いての貯水槽の泥だし、そして金華山山頂に坐す奥ノ宮

が震災で半壊になり、その修復資材(砂利・砂・コンクリート、20KGが110個程)を人海戦術

で運びましょうというものです。

 

初日の貯水槽の泥だしは雨が本降りの中行なわれました。慣れない土木作業に冷たい雨が

容赦なく体力を奪ってゆきます。頑張ったつもりではありますが貯水槽を覗くと泥は未だたっ

ぷり。う~ん・・・。

 

二日目は資材運びです。作業員が縦に連なり一人一人が10数メートルを運びバトンタッチ

しながら目標地点まで運びます。金華山は花崗岩の山、覆っていた泥が流され巨石が露出

し足元は良くはありません。上に行くに従って更に険しくなります。

 

休憩中をパチリ!。皆うな垂れています。もちろん齢40を迎える私もですが、ふと周囲を見

渡すと、清き湧き水の流れ、木々の緑、小鳥のさえずり、神々しい金華山の原生林は、自らも

その自然に溶け込んでゆくような、まさに聖域そのものでした。何時の日か体調万全で登って

みたいものです。

              

資材運びは帰りの船の時間などの関係で水神社の一歩手前でタイムアップ。予想より手間取

りました。初日の泥だしもこの日の資材運びも中途に終わってしまい残念です。

気仙沼では重機が大活躍していますが、金華山のように孤島や山という条件ではまだまだマン

パワーが必要とされているようです。今後ももう少し体力をつけて微力ながら応援に駆けつけた

いと思います。

 

比較的被害が少ない岸壁から神社境内にいたる車道です。南三陸金華山国定公園の美しい

姿が望めます。震災前と違うのは行き交う人々の姿が全く無いと言うことでしょう。ここより下は

がけ崩れや車道の損壊、岸壁等の地盤沈下、津波の被害がひどく在ります。近々岸壁のかさ

上げ工事が始まるそうです。そうすれば定期船の再開が期待できるかもしれません。神社では

来年平成25年が12年に1回、巳年の式年大祭があり、その時に向けて復旧復興を果たしてゆ

きたいとのことです。神社の復興は近隣の町々の復興にも大きな影響を及ぼすでしょうし、美し

い金華山の復興が人々の心の復興につながって行けたら、これもまた嬉しいものです。

今回の活動がその僅かな一助になれたかいなか?有意義な疲労感を覚えながらの天神山日記です。