原発事故は人災!!


今日ニュースで国会原発事故調査委員会の最終報告がなされたようです。あの事故は想
定外の天災ではなく「人災」と断定され、「原子力安全の監視・監督機能が崩壊した」ことを
事故の根本的な原因と指摘。国と事業者の癒着体質により安全性がおざなりにされてきた
結果と言うことでしょうか。ここで国の責任が明確になりました。収束したとの発言が以前国
の立場の方からありましたが、実際隣県でその有様を見聞きしている限り、事故収束と言う
には程遠い現実があると思います。責任の所在がはっきり決まり、あらゆる意味で早期の
事故収束につながってゆく事を切に願います。
さて、東電の賠償や事故処理、コストから電気料の値上げが議論され、9%強の値上げと
の事ですが、原子力政策は国が推し進めてきたことであり、すべての電力会社で原発を有
し、今の現状下、国民は電力会社を選ぶことは出来ません。前述した監視、監督側の国と
電力会社の癒着は東電に限ったことではないでしょう。そしてそこから来る人災を、福島に
原発を有する東電と国が起してしまった。もちろん人災を起した首謀者が最大限の責を負う
べきで、国民にそれを負担させると言うことは最終手段である事は申すまでもないと思いま
す。でも本当に最後の最後に一国民として腹を括らなければならない事は、国が起こした人
災で、国を構成する一国民として致し方ない事なのかと、個人的には思います。そこでちょ
っとしっくりこないのが、なんで関東の人ばかりが負担しなければならないのかです。関東
の方々は選ぶ権利も無く東電を使わざるを得なかった方々、震災以来、関東が使っている
電気のために福島が大変な事になっていると自責の念をお持ちの方もいらっしゃるでしょ
う。その上その事後処理に電気料上乗せという負担を負わされる。国が進めた原子力政
策、全国民が何らかの形でそれを享受し、そして国と事業者が癒着の末起した人災。体系
的には夫々の電力会社なのは分りますが、これは全国民が公平に負担すべき事柄なのか
とも感じます。そうすれば一世帯あたりの負担は押さえられるでしょうし、そして何よりで
す!これが仮に東電で無かったら、多くの人口、大都市圏をカバーする東電で無かったら、
一世帯あたりどれ位の負担になっていたのでしょうか?
私はしがない一神主、良く分りません。なのにこんな日記は控えるべきなのでしょうが、今日
のニュースを見て、目に見えない放射能の被害、それと紙一重の風評被害に苦しまれる
方々、そして関東の方もまたお気の毒で・・・。何か抜本的な改革が必要と感じたしだいで
す。