今日は南方町にある南三陸応急仮設住宅において宮城県神社庁教化部主催の雅楽演奏

会があり、教化部メンバーとして行って参りました。同事業は雅楽を通して心の安らぎをと願

い昨年から行われており、今年は9月30日、南三陸町での「観月の夕べ」に引き続いての

ものです。午前10時からの平日と、なかなか集まりにくい日時かとは思いましたが、あまり

見聞きする事のない管弦の演奏や巫女さんによる舞など、多くの皆さんにお集まりいただき

お楽しみいただきました。

 

 

そしてその足で午後1時から斎行される雄勝町新山神社社殿竣工奉告祭に参列してきま

した。雄勝町は雄勝石、硯の町として有名でしたが、震災で甚大な被害を受け、美しい町

並み、硯の店々や資料館など見る影もありません。鎮守様である新山神社も社殿流失、

甚大な被害にあいました。

             

宮城県神社庁では、社殿が流失及び全損壊となった神社の復興事業として、神社本庁の

神社復興支援金と伊勢神宮よりご支援いただいた檜材を活用し、さらに各方面からのご協

力を得ながら、仮社殿の建設を行っております。

今回の新山神社竣工奉告祭は県内では第1号となり、神社本庁、神宮司庁からのご来賓、

県内神社関係者、総代さんはじめ氏子の方々、今後同事業の該当となる神社の総代さん方

など、多数の参列のもと盛大厳粛に斎行されました。

 

 

 

新山神社は津波により裏手の斜面に全壊状態で打ち上げられていたそうです。表現が

適切かは分りませんが、宮司さんはその中から何とかご神体を御救いしお守りしていた

そうです。宮司さんのご挨拶の中で、多くの皆さんのご支援の下、神社が復興の歩みを

進められた事が嬉しい、今後この神社が多くの氏子皆さんの心のよりどころ、支えになれ

ばと仰っておられました。

たまたま通りかかったのでしょうが、3名の外国人の方も参列されていました。日本語、し

かも神道神事、よく分らなかったと思われますが、我々と共に深く頭を垂れていらしゃいま

した。その姿に祈りに国境は無いと改めて感じた次第です。

今日の竣工祭、多くの報道関係の方々もいらっしゃったのでテレビや明日の新聞などに

載るのでしょうか。多くの復興地にとって喜ばしいニュースだと思います。

 

氏子地域の雄勝町を含め、神社の周囲は未だ震災の爪あとが多く見受けられ、なかなか

復興が進んでいない様子です。早の復興を氏神様に祈って参りました。