今日は宮城県神社庁長で竹駒神社宮司の千葉博男様の神職身分特級昇級祝賀会

が仙台市で開催され、当社の宮司が参加してまいりました。竹駒神社は宮城県岩沼市

に鎮座し、東北では一番大きなお稲荷さんで、地域や人によって様々ですが、竹駒神社

をして、日本三大稲荷、五大稲荷と称したりもします。

さて、神職身分特級とは、神職の最上位の級位で、宮城県では数人しかいらっしゃいま

せん。神職の身分は袴の色で判断できますが、特級は白地に白の紋が入ります。一見

パッと見ると白い袴のように見えます。かつて昔は官位の年齢で色の濃淡をきめていた

ようで、年齢の高きに従って淡く、老年官位は白との事で、神職の服制もこれにならった

ものと思われますが、今は特級の神職さんは必ずしも老年という訳ではないと思います。

ところで天皇陛下の勅使(お遣い)がおつけになる袴が紫地に白紋の袴で、神職にあっ

ては一級の袴に相当します。一番目にも映え、勅使と同等という事から、一級の袴が

実質上の高位の袴といえるのではないかと個人的には思っています。つまり、その上の

特級というのは特別に斯界に対して功績のあった人物に贈られる名誉級位といえるので

はないかと思います。ですから、この度の神社庁長である千葉宮司さんの昇級は我々

県内神職にとっても名誉な事だと思います。

神職の修行は白袴(無紋)から始まります。そして長い神職人生、多くの研鑽を積まれ、

多大なる貢献を成し、神職の最高位に昇り詰めた方が召す袴が白色。何か人の人生を

見ているような気がするのは私だけでしょうか。