先月中頃の日記で、東京羽田の漁師さんから漁船の支援のお話しを記しました。

改めてお話ししますと、当社宮司と古くからお付き合いのある、川崎市鎮座の稲毛神社さん。

稲毛神社さんの神輿連の方のお知り合いに羽田の漁師さんがいらっしゃって、三陸の漁師

さんへ漁船の支援をお考え下さり、漁師さんから神輿連の方、稲毛神社さん、当社、同支部

唐桑町賀茂神社さん、唐桑町の漁師の方と、多くの方々のご縁がつながり漁船5艘をご支援

頂きました。小型船3艘は陸送で運びましたが、比較的大き目の漁船2艘は陸送が出来ず、

東京湾から唐桑大沢漁港まで回航する事になりました。最初は先月末に羽田の漁業関係の

皆様から盛大なお見送りを頂き出航し、房総半島を回り銚子で一泊、2日目は塩竃港を目指

して出航しましたが、一艘が機関故障で那珂湊に寄航、それから修理と言うことで、一時船を

預け帰郷しました。お盆が明けた17日、那珂湊に出向き出航、小名浜にて一泊、そして今日

午後4時半頃無事唐桑大沢漁港に到着いたしました。延べ4日の航海でした。私も多少今件

に関わりましたので、お迎えをすべく大沢漁港に行ってまいりました。

東京から三陸まで多くの所で潮目や天候、波が変わり、色々大変だったようですが、とにかく

無事に到着されて良かったです。支援を受けたAさんは、津波により自宅も船も、奥様も亡くされ、

もう漁師も辞めようと考えたそうですが、今回の支援でまた海で生きようと決心されたそうです。

もちろん生業という点でもそうですが、生きる張り合いを持つと言う事が、人にとって大切なんだ

ろうと思います。一関係者と致しまして、今回のご支援に深く感謝いたします。

        

復興ののぼり旗をはためかせ入港してきました。東京からの長旅、船も人もご苦労様でした。

        

船を着けると船霊様にお神酒を捧げ祈られていました。