時の移ろい
2017年 5月 12日 Author: 北野神社お久しぶりの天神山日記です。
私は40代半ばですが、皆様は老後と言うものをいつ頃から考え始めるのでしょう。
何歳からが老後?やはり定年後なのでしょうか?
なぜかそんな事を思いながら、老後というものを考え始めた今日この頃です。
最近のテレビで、ある有名企業が定年を廃止する方向で検討しているという話を耳にしました。
少子化が進んでいる昨今、労働力、生産性、国力を維持してゆくためには、何時までも元気で
活躍できる社会を構築するすること、それは現政権も力を入れているところですし、行き詰まり
つつある社会保障の問題を解決する面においても、現役リタイアという考え方を無くしてゆくと
いうのは、今後の流れなのかもしれませんね。
はたして神社仏閣は・・・
誤解を恐れず申せば、神社やお寺さんは、これまで現役を引退された方々に支えられて来ましたし、
日本人の潜在的な意識の中にも、老後は神社仏閣や地域のお世話という考え方があった様な気がします。
只今神社界は大変な後継者不足による問題にさらされていますが、神職だけではなく、共に神社を護持
してゆく方々も実は不足しています。今後多くの方々が生涯現役という時代が来たら、どの様な仕組み
を作って神社を護持運営してゆけば良いのか・・・。いずれ神社は地域と人の紐帯的役割を担うのが
使命、とても難しい課題です。
話は変わりますが、当神社では数十年来、朝6時の日供祭(日毎のお供え物を捧げるお祭り)に合わせ
太鼓を鳴らしておりました。太鼓という事だけで申せば、朝6時に太鼓を鳴らすという行為は、社会通念
上はあり得ない事ではありますが、社会の一部として存在する神社、その神社の朝一番の神事として、
氏子皆さまに肯定的にご理解を頂いているという解釈のもと、長年の慣習のままに、これを続けて参り
ました。
しかし今、時代の移ろいの中で、人も変わり、社会構造も変わり、当たり前という考え方も徐々に変わっ
てゆく、その中で声無き声に思いをいたす事をしてこなかった、少なくとも居住地域、出入りの激しい
地域の神社にあって、朝6時に太鼓を響き渡らせる事に疑問符をつけなかった、気づかなかった事に反省
をしています。神社も変えてはいけない所、柔軟に変えて良い所を的確に把握し、時代に沿ってゆかなけ
ればなりません。
先ず明日より朝の太鼓は7時からにしたいと思います。
みどりの日
2017年 5月 4日 Author: 北野神社GW、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨日は憲法記念日、今日は「みどりの日」の祝日です。
昭和天皇誕生日の4月29日がみどりの日でしたが、平成19年より5月4日に移動し、4月29日は昭和
の日となり今日至っています。昭和天皇が植物に造詣が深く、こよなく愛されたことから「みどり
の日」となったと記憶しています。今上陛下の譲位が現実となれば平成も終わり、昭和は益々昔の
時代となるのでしょうか。昭和生まれとしては少し複雑な感は否めません。
今日は、日に日に鮮やかになる境内の緑を見ながら、激動の昭和時代、そして昭和天皇のご遺徳
に想いはせる一日でした。
昨日日記を書けませんでしたが、昨日は憲法記念日、今年は施行から70年の節目の年です。
日本国憲法については、国会やメディア等でさまざま議論が重ねられています。我々の、我々の国の
憲法、この節目の年は、夫々が憲法について深く思いをいたす機会かと思います。
なんてことを、何処にも連れてゆけない「お父さん」としては、子供らに言い訳している次第です。
3日には、震災後様々ご支援を頂いた山口県柴田病院、柴田先生、奥様、事務長様他ご一行が来社
されました。4年ぶりのご来社かと思います。当社の由緒に深く関わる木喰僚天上人の一字一石供養
の故事に倣い、祝詞を一字一字小石に浄書したものをお持ちになり、天神山境内に納め、また梅の木を
植樹され、震災からの早の復興を祈念されました。
再始動!!
2017年 4月 28日 Author: 北野神社北野神社HP管理人の権禰宜、菅原(章)です。
4年ほど前に思うところがあり天神山日記を閉鎖し、フェイスブックで「気まぐれ日記」を
行ってまいりましたが、どうしてもフェイスブックが性に合わず、再び天神山日記を再開する事
にしました。
自分で言うのもなんですが、あまり反響の無い日記だったので、気負わずに神社の事や、私の雑感
などを書いてゆきたいと思いますので、お付き合い方よろしくお願いいたします。
再開にあたり、過去の記事も閲覧できるようになりましたが、個人のお顔が特定できるような写真
は実寸のサイズにリンクできないようにしました。これからも個人情報には気を付けて投稿して
まいります。
お白石持ち行事に出発
2013年 7月 28日 Author: 北野神社雨の日が続いております。しかも記録的な豪雨です。一昨日は町中に水が
溢れ、家屋浸水も多かったようです。土砂も流れ出ておるところが多くあ
りましたが、重大な土砂崩れは今のところは発生していないようです。今後
も雨模様が予想され、油断は出来ません。
列車も運休中ですが、予てから計画中であった、伊勢神宮式年遷宮のお白石
持ち行事参加のため早朝バスで宮司が出かけました。神社庁気仙沼支部として
参加するものです。お白石持ち行事とは新しく御造営なった御社殿に玉石を
敷き並べる行事でひとつの神事といえます。伊勢の神領民しか奉仕出来ない
ところですが、特別の一日神領民という称号を得て奉仕できるものです。
遷御の儀が10月に斎行され、神様が新宮に御移りになってからは近づく事
も出来ないところまでお白石を持って進めますので、とても貴重な機会です。
第六十回式年遷宮は昭和48年、私が生まれた翌年。六十一回式年遷宮は平
成5年、神主の勉強中でした。今回の六十二回式年遷宮は40歳、数え42
歳。次回六十三回は還暦を迎えた頃でしょう。今回は宮司が参じましたが、
是非次回はご奉仕してみたいものです。
東北は梅雨寒ですが、伊勢はは30度は越えているでしょう。ご高齢の氏子
さん方も参加されていますので、体調管理に気をつけ無事ご奉仕が出来ます
事を願っています。