羽黒社の秋祭り


終りがあるのかと思うような残暑から、気がつけば景色も気候もすっかり秋模様です。
境内では稲荷神社の後ろの金木犀がオレンジの花をつけ、風にのって爽やかな香り
を運んできます。
お花といえば彼岸花も負けじと真紅の花を咲かせています。今年は彼岸花は遅いようです。
さて、今日明日と奉務社、羽黒神社のお祭りです。休日法の影響で、毎年日にちが変わりま
すが、本来のお祭りは10月10日でしたから、10日にも当日祭を行います。
今日は宵宮です。
稲刈りを終え、はせに掛かった稲穂と鎮守様の秋祭りの景色がが風情を誘います。沢山の
お供え物を献じ、恵みに感謝する。秋祭りの本義を感じます。
羽黒神社は気仙沼市九条に鎮座し、かつては計仙麻本郷七ヶ村の総鎮守とされた1200年
の歴史をもつ古社です。
明日はお神輿、ご神幸です。晴れそうです。
南三陸町で観月の夕べ


今日は仲秋の名月です。でも名月どころではないようです。台風17号が各地で猛威を
振るい、今夜からは東北地方にも接近しそうです。
さて、そんな中ではありましたが、神社庁教化部主催の「観月の夕べ」がお隣、南三陸町
の仮設住宅敷地内で開催され、私も行って参りました。
管弦の演奏や、巫女さんによる悠久の舞、神話「天の岩戸開き」の朗読など、曇天の中では
ありましたが、仮設受託に御住まいの方々に喜んでいただけたものと思います。
早く流れる雲の切れ間に、時折満月ものぞきました。お月様ですよと申し上げたら、皆さん
から歓声が。良い観月でありました。
帰路携帯電話に避難勧告情報が入りました。今夜夜半から暴風雨となるようです。大きな
被害がないことを祈ります。
北陸の神主さん、今日は幼稚園で


今日は昨日お出でになった北陸神青協の方々が、気仙沼市内古町にある葦の芽幼稚園
に訪問し、神話因幡の白兎の紙芝居と雅楽演奏をご披露されました。
私も同行し拝見してまいりました。
園長先生がご挨拶で、「この衣装の皆さんはどこの皆さんでしょう?」「じんじゃ~!!」と
園児諸君、わかってますね~。
幼稚園の皆さんにはちょっと雅楽は難しかったかなあという感じはしましたが、動きがある
朝日舞は皆見入っていたようです。私と違って背が高く、スマートで美男の神主さんでした
から舞も映えると言うものです。(*^_^*) 因幡の白兎も皆分かっているようで、楽しんで聞
いていました。今回は新潟県からお一人、富山県から五名、福井県からお二人の青年神職
さんにお越しいただいての二日間の「気仙沼の方々を元気づけたい」という活動でした。
度々のご支援に感謝いたします。
ご一行は昼食を済ませ、一景島神社に参拝いたしました。一景島神社は徐々に徐々にですが
復旧を歩みを重ねています。その復旧の皮切りになったのが、当日記の過去ログにもあります
ように昨年5月25日の新潟、富山両県の青年神職会さんの復旧活動からです。当時は接続道
も整備されていなく、境内も手付かずの状態で、瓦礫が散乱し、足場も釘などがあり危うい状態
でした。それにもかかわらず、皆さんは手作業や時には重機を使って巨石を動かし参道を確保
したり、境内から石の弁天像を探し出し社殿跡に安置させたりと大変な作業でした。
そして縁は不思議なもの、その後様々ご支援頂いた富山県氷見市の方々、今日いらした、また昨
年5月に復旧支援にいらした富山の神職さんにも氷見市の神職さんがいらっしゃいました。
ご一行は気仙沼にいらっしゃる度、一景島神社に参拝されて帰ります。そして今日は偶然にもお神
輿、神幸祭が行われていました。
立派になりましたねえと皆さん。総代さん方もいらっしゃったので、ご紹介したく思いましたが、その
活動を知る宮司さんもいらっしゃったので、私としては遠慮いたしました。
ご一行は参拝を済ませ、おめでとうございます、これで失礼しますと笑顔で一言、北陸への帰路に
つかれました。道中のご無事をお祈りします、ありがとうございました。
北陸神道青年協議会皆様による「観月の夕べ」


24日、25日と当社例祭は雨模様でしたが、翌日の今日は一転朝から快晴、お祭りも晴れれ
ばと思いますが、やはりこれも自然の織り成すこと、雨も恵みと思えばありがたい事です。
それと当社のご祭神、菅公は時に雷神様、農耕の神様との信仰もありますので良しという
ことでしょう。
さて、今日夕方5時に、先日北陸神楽奉納で御世話になった北陸神道青年協議会の皆様
8名様がお出でになりました。そろそろ仲秋の名月ですが、雅楽を聞きながら秋の夜長を
楽しんで頂きたいと言うことで「観月の夕べ」を企画され、面瀬中学校住宅の集会場で開催
されました。5時に到着後、すぐに着替えられ、音合わせ、そして移動演奏と、慌しさの中に
も打ち合わせ(打ち合わせは雅楽から来た言葉です)もバッチリ、素晴らしい演奏を多くの
皆さんが楽しんでいらっしゃいました。
雅楽を生演奏で聞くのは初めての方も多く、楽器を鳴らす体験などもありとても良いひと時
だったのではないでしょうか。神社の復興、地域の復興、心の復興とご支援くださる多くの
皆様、そして北陸の青年神職の皆様には感謝感謝です。