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復興牡蠣、感無量。

2012年 3月 9日 Author: 北野神社

先日唐桑町の早馬神社さんから牡蠣をいただきました。三陸牡蠣は広島の牡蠣などと

並んでとても有名で、三陸を象徴する海産物のひとつです。早馬神社さんの氏子さんに

は牡蠣などを養殖なさっている方が沢山いらっしゃいますが、震災ではその多くの方々

が甚大な被害を蒙りました。しかしながら震災後多くの方々からのご支援、ボランティア

などによって辛うじて種付けにまにあったとの事でございます。早馬神社さんや神奈川

県小田原の報徳二宮神社さんも参画されている気仙沼市唐桑地区復興支援共同体の

HPです。様々な復興情報がありますので是非ご覧いただきたく思います。

http://www.karakuwa.jp/tour/

頂いた牡蠣はそれはそれはBIGサイズ、三陸の牡蠣は比較的小ぶりですが、種付けが

遅れたと言うのにどういうことでしょう?伺えば津波によって海が撹拌され海中の栄養分

が上がり、短期間で牡蠣が成長すると言うことらしいです。復興牡蠣はとてもうれしい事

ながら少々複雑な気分です。いただいた復興牡蠣は新鮮な牡蠣には間違いないのです

が、海から揚げた牡蠣を生食用に処理する施設がまだ復旧していないため、生食には

適さないとの事でカキフライにしていただきました。とても美味しい牡蠣でした。復興牡蠣

をはじめ三陸の海産物を是非ご賞味いただきたく思います。

明日は神道青年全国協議会という若い神職さんの組織主催で、岩手県釜石市で震災

物故者慰霊祭が斎行されますので、参列し祈りを捧げて参ります。そして11日には

神社本庁主催で宮城県石巻市日和山公園で慰霊祭が斎行されます。

明日は火伏せ鎮火祭です

2012年 3月 6日 Author: 北野神社

今日は当社総代長さんが理事長を務め、私の子供たちも御世話になっている、葦の芽幼稚園さんの新築

地鎮祭に行ってきました。昨日から朝方にかけて雨がひどかったですが、地鎮祭の時には小雨になり良か

ったと思います。開園から35年、耐震や老築化の関係での建て替えとの事ですが、より良い環境で幼児

教育が行われることは子を預ける親としても、町にとっても良いことです。今日の地鎮祭おめでとうございます。

      

午後からは明日のお祭りの準備をしました。お祭りというのは火伏せ神事、鎮火祭です。気仙沼では過去三度

大きな火災がありました。大正4年、昭和4年、そして昨年大震災時の火災です。大正昭和の火災も当時の気

仙沼町の大部分を消失する大火災だったようです。気仙沼市史の記録には、「大正4年3月30日(旧2月15日)

当町未曾有の大火、新町頭製板所より発火、1064戸を消失、損害額約150万円也。」

当社の氏子地域から発火し甚大な被害だったようです。以来当社では火防の神とされる秋葉神社で旧2月15日

に火伏せ鎮火祭を斎行しています。このように過去気仙沼では僅か15年の間で2度も町を消滅させるような大

火に見舞われましたが、見事復活を果たしています。昨年の災害も筆舌に尽くしがたいものですが、きっと復活す

るものと心から信じ明日の祭儀を斎行します。

                  

明日の神事で使われる神具です。明日のお祭りでは秋葉神を奉斎し祈願をしますが、宮司は更に天津太祝詞を

申します。これは延喜式(歴史で習う三大格式のひとつですね)の中に定められる鎮火祭で読まれた祝詞で、諸説

ありますが当時は卜部氏が司った祭というのが有力です。宮城四方の外郭に於いて火の神をまつり、火防を祈る

お祭りでした。昔も今も火は無くてはならない物でありながら、一度扱いを誤れば甚大な被害を及ぼすものと、畏敬

の念を以って接していたのですね。さてその延喜式祝詞の中にこの様にして火を鎮めなさいと教え諭す一節があり

ます。「火結の神が荒れた時には水神がヒサゴで、植山姫が川菜で鎮め申し上げなさい」という内容のものです。

水神は水であり、植山姫は土の神であり、火を消すと言う面においては現実的ではなく、呪術的要素が強いものと

思われますが、神事ですから当社でも古来の故実のまにまに清水、ヒサゴ、清土、川菜を以って鎮火祭の神事を行

います。去年は震災の直後でお祭りが出来ませんでした。今年は火災がないように願うばかりです。

     

近年はお祭りを氏子内の婦人防火クラブさんとの共催で行っています。お祭りが終わると消防署の方からの防災講

義をいただき、直会をいたします。秋葉神社のご神体は木食遼天和尚が彫られたとされる秋葉神像です。御札には

その御姿を拝する事が出来ます。皆様のご参拝をお待ち申し上げております。

と言いながら明日のお祭りは宮司、禰宜、(直)権禰宜にお願いして私は所用で秋田へ参ります。スミマセン・・・。

故郷を去る人たち

2012年 3月 5日 Author: 北野神社

今日は二十四節気の啓蟄です。「冬眠をしていた虫が目を覚まして地上へ這い出してくる時期。」

とありますが、朝カーテンを開けたら一面の銀世界、本当に今年は雪が多いです。でも次第に雨に

変わり雪も溶けました。

先日中学時代の友人たちの住所調べをしました。もともと過疎は進んでいて、地元に残っている同

級生は少ないのですが、この震災で益々その傾向に拍車がかかっています。この間も同級生が神

社にやって来て、「震災で仕事を失った、仕事を探すにしても都市部のほうが有利だから取り合えず

仙台に行くことにした。お参りしてから行こうと思ってね」と言いおみくじをひいてゆきました。

2、3日前の地元紙にこの一年の人口の推移が載っていました。なんと4000人減で7万人を割った

との事です。うる憶えの記憶ですが、確か気仙沼は女性の人口のほうが多かったと思います、それ

が今や男性のほうが少なくなったようです。おそらくは雇用が無いので働き盛り世代の流出が止まら

ないのでしょう。この震災、天皇陛下は当初より国難と思し召し、お心を砕かれていらっしゃいますが、

政府の方や議員の方々、お役人の皆様はどう思われていらっしゃるか?中長期的なビジョンを想定

することも必要かもしれませんが、様々な復興計画を検討してもそこに人が居なくなってしまっては

まさに絵に描いた餅、今は国難で国の危機、民の危機、実に急を要しているものと考えます。

神社にお参りに来た友人、ひいたおみくじは大吉でした。ありがとう勇気が出たと去ってゆくその後姿

に、幸多かれと願うしか私には術がありませんでした。

北野神社のケヤキ

2012年 3月 4日 Author: 北野神社

今日の地元紙三陸新報に天神山のケヤキが紹介されました。後藤善行さんが紙面にシリ

ーズ化し紹介している「巨樹巡行」によるものです。よろしかったらクリックして読んで見てく

ださい。

                    

天神山は松や桜、西斜面は杉が多く、このケヤキは珍しい一本で、表参道中腹にあります。

幹は根元から5メートル位のところで何本かに分かれ、上方に向って伸び、風の強い日は幹

が擦れあってキーキーという音を発します。私個人的には家族のようなケヤキと思っています。

上方で大きく枝を張り何かを守るように、文字の如く繁栄していて、無風の時には分かれた幹

がまるで親子の如く抱きかかえる様に静かに佇み、そして時にはぴったり寄り添う太目の2本

の幹がキーキーと擦れあって枝を大きく揺らしながらザワザワと喧嘩をしているよう・・・。

記事を読む限り昨年5月に撮られた写真のようで、若葉が生い茂っています。文中にも書かれて

いるように、5月はまだ我が町は混乱混迷の中にいました。

あれからもうすぐ一年、多くの方が世界、日本という大きな和から、和の最小単位である家族と言

うものの「絆」を深く考え時を過ごされたと思います。私も今日この記事を読み、あらためて静かに

佇むこのケヤキを仰ぎ見た、そんな一日でした。

今日は雛祭

2012年 3月 3日 Author: 北野神社

今日は3月3日お雛様ですね。去年も書いた記憶がありますが男兄弟しかいなかった、そして息子しかいない

私にとって縁の薄い日であり、憧れの日でもあります。桃の節句といえば春の象徴のような日ですが、今年は

本当に寒い日が続きます。雪が降って溶けたと思えばまた雪が降って、今朝も雪が降っていました。

                    

昨日の日記で書きましたが、今幼稚園のお母さん方と女性KPOPの踊りの練習をしています。お母さん方は

おそろいの靴や衣装をそろえ「カワイイ路線」でいくらしいですが、有志参加のお父さん方は完全に「笑い路線」

です。まあ楽しんでいただければいいでしょう(笑)

今日の夜は練習日でした。会場の某自治会館に行ってみたらお雛様が飾られてありビックリでした。けっして

男の子は駄目というわけではないですが、やっぱり女の子の行事は華やかで良いですね。

                    

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