大御宝


大御宝(オオミタカラ)という言葉をご存知でしょうか。我々神職が祝詞で良く
使う言葉で、当社では日供祭の祝詞に含まれておりますので毎日ご神前に奏上す
る言葉です。この言葉はそもそも歴代の天皇陛下が御使いになられた言葉で、日
本国民を意味します。
「罪あらば吾をとがめよ天つ神 民はあが身の生みし子なれば」明治天皇がお詠
みあそばされた大御歌ですが、その大御心を拝するに原住の民だけではなく、帰
化人であろうが渡来人であろうが、その功罪を問わず日本の民を「大御宝」と呼ば
れていることが分ります。国安かれ民安かれとの陛下の祈りの下、我々は日本の民
としてあり続ける事が出来るのだと思います。このような国、このような君主はい
らっしゃるでしょうか。我々は大御宝であるという事に誇りを持つべきですし、こ
の本質を理解すれば靖国神社の問題や外のようで実は内なる問題である事柄も解決
に向かうのかと考えます。
今日の日記でこの様な事を書いたのは、テレビで政府主催、主権回復の日の式典を
放映していて、天皇皇后両陛下も御臨席あそばされておりました。おそらく次第に
は入ってなかったのでしょうが、何処からとも無く天皇陛下万歳の声が上がり、結
果的に会場全体での万歳となりました。そしてそれが問題だと言わんばかりのテレ
ビ報道。
一体何が問題なのでしょうか?陛下の御前でなくても式の意味からすれば当たり前
でしょうし、まして陛下の御前。お正月の一般参賀ではそれこそ大合唱ですね。
国民として聖寿の万歳を祈する事は、単にその語の解釈だけではない事は前述した
通りです。
日本はそれこそ神話の時代から連綿と続く、世界に類を見ない祭祀王を君主に頂く
国であり、深く深くあまりにも深くあたたかい「祈り」のもと生き、生かされてい
る民なんだと思います。
マスコミの情報に誘導されないよう常に疑問符をつけることが肝心だなと思う一日
でした。
御神幸祭が行われました


今日は神幸祭が行われました。風が強く少々肌寒い一日でしたが、昨日まで降って
いた雨も降らず、恵まれた一日だったと思います。本日の神幸祭をもって24日から
の春の例祭を万事滞りなくご奉仕を終えました。ご奉仕いただいた皆様に感謝申し
上げます。
今年は徳島県、東京都から支援派遣で気仙沼にお出でいただいている方、また当社
初となります外国の方、インドネシアからお出でいただいている方々にもご奉仕を
いただきました。インドネシアの皆さんはほぼイスラム教の信徒さんでしたが、こ
ちらは日本の神道ですから、ある意味受け入れ態勢は寛容です。戒律があるであろ
う先方様さえ良ければと言う事で参加いただきました。結果的に「日本」を深く感
じて頂いたようで良かったと思います。ただやはり豚肉とお酒だけは口にされませ
んでした。直会いでお出しする当社自慢の豚汁をご賞味いただけず残念でしたが、
信仰上とても重要な事ですから仕方のない事です。かわりに豚肉やそのエキス抜き
の野菜汁をご賞味いただきました。インドネシアの方々は8名お出でになりました
がその中のお1人はキリシタンでした。したがって御酒も飲まれておりましたが、
皆さん宗教の違いによるものは皆無でとても仲が宜しくみえました。
宗教的側面から世界を見ると様々な事があるようですが、夫々の宗教を尊重し、共
存する事が出来れば・・・と願う瞬間でもありました。
桜の参道を進んでの御神幸 です。
いつも御世話になっている建設会社さんでの御旅所です。猿田彦様をご奉仕いた
だいたのは社長さんです。猿田彦様が拝礼している姿も珍しく思わずシャッター
を押してしまいました。
口は開かずとものを言う??


神社公式HPの日記にあるまじき個人の雑感で恐縮でございます。
中国で鳥インフルエンザ被害が深刻のようです。最近は動物を媒介したウイルス等
が多く恐いですね。その予防には手洗いやマスクの着用が有効なのでしょう。先日
所用で病院にいきましたら、スタッフや患者さん多くの方がマスクをしていたの
で、自分もしなきゃと思い自販機でマスクを購入しました。そのマスクの説明書き
には、「SARSやインフルエンザ、花粉症など日本を含め世界中でいつ何が起こるか
分らない不安の中に私たちはいます。自分の体を守る為に健康な方もマスクを使用
する事が好ましいとされています。」とありました。10年以上前ですが、結婚旅
行でヨーロッパに行きました。ちょっと風邪気味だなあと思ったので、日本から持
参したマスクをして集合場所に向かいましたら、エレベーターの中でチラチラ見ら
れ、すれ違う人にも見られ、何だろう?と思っていましたら添乗員さんが駆け寄っ
てきて、こちらの人は滅多な事ではマスクをしない、マスクをするのはそれなりの
疾患を抱える患者さんで、そういう人は出歩かない。不安感をもたせるのではずし
た方が良い、日本人はマスク好きだから・・・と言う事でした。
10年以上が過ぎ今ヨーロッパではどうなっているかは分りませんが、確かに日本人
は日常的にマスクをしますね。先日行った病院では当然医師も看護師さんもマスク
をしていまして、顔は目しか見えない状態です。私と接した看護師さんは親切丁寧
に接してはいただけるものの、私はどこか緊張感をもっていました。ところがその
看護師さんがたまたまマスクをはずした瞬間がありまして、うまく説明出来ません
が「ああこんな方なんだ」と安堵感に似た感覚を覚えました。
よく「目は口ほどにものを言う」と言いますが、人の印象を得る時、目は勿論の事
「口元」というのは重要な要素をもつのではと感じました。
私も40歳になって顔の筋肉と言うのでしょうか、それが弱ってきて、反して中年太
りで要らない御肉がついています。重力で目じりが下がり頬も下がり、下がった頬
で知らず知らずに口がへの字になっています。そう言えば「話しかけづらかったけ
ど、話してみれば・・・」と言われた事もありました。印象は良いに越した事はありま
せんね。目は口ほどにものを言う、口は開かずとものを言う、と言ったところでし
ょうか。男40歳、アンチエイジングにもなりますし、「口元」に特に気をつけて、
良い印象の訓練をしてみようと思います。あ、それと肝心の中身の方も・・・。
マスクひとつ、それにしても世の中には「学ぶ」材料が沢山あるものですねえ。